由来ゆらい昆虫こんちゅうしょく悪玉脂質ちょうあくだまししつ抑制よくせい効果こうか実証じっしょう北里大学きたざとだいがく研究けんきゅうチームあたら知見ちけん

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N1 Oct 31, 2025 03:10 55
Furigana Bản dịch
Báo tiếng Nhật
昆虫食こんちゅうしょく」といただけで生理的せいりてき拒否反応きょひはんのうしめひとすくなくない。しかし、それが血中けっちゅう超悪玉脂質濃度ちょうあくだまししつのうど顕著けんちょ低下ていかさせ、脂質異常症ししついじょうしょう改善かいぜんする効果こうかをもつとなれば、みみかたむけざるをないにちがいない。北里大学きたざとだいがく獣医学部じゅういがくぶ動物資源科学科どうぶつしげんかがくか栄養生理学研究室えいようせいりがくけんきゅうしつ落合優おちあいゆう准教授じゅんきょうじゅらの研究けんきゅうグループは、先行研究せんこうけんきゅうにおいて食用昆虫しょくようこんちゅうトノサマバッタ粉末ふんまつ脂質代謝ししつたいしゃ改善かいぜん可能性かのうせい示唆しさしていたが、今回こんかい、ラットをもちいた実験じっけんでその効果こうか実証じっしょうすることに成功せいこうした。脂質異常症ししついじょうしょう誘発ゆうはつしたラットにトノサマバッタ粉末ふんまつあたえたところ、肝臓かんぞうおよび血中けっちゅう脂質代謝関連指標ししつたいしゃかんれんしひょう一様いちよう改善かいぜんされたのである。とくおすのラットでは、腸内細菌叢ちょうないさいきんそうのバランスをになうアッカマンシアぞく増加ぞうか観察かんさつされ、腸内環境ちょうないかんきょう再構築さいこうちくという副次的効果ふくじてきこうかまで確認かくにんされた。この改善効果かいぜんこうかは、粉末ふんまつふくまれるオメガ3脂肪酸結合リン脂質種しぼうさんけつごうりんししつしゅ植物しょくぶつステロールるいなどの機能性脂質きのうせいししつ高含有率こうがんゆうりつによるものにほかならない。これらの成分せいぶん血液けつえき肝臓かんぞうあいだ脂質代謝ししつたいしゃ調整ちょうせいし、過剰かじょう脂質吸収ししつきゅうしゅう抑制よくせいし、糞便ふんべんへの胆汁酸排泄たんじゅうさんはいせつ促進そくしんすることがあきらかとなった。えれば、昆虫食こんちゅうしょくはリポタンパク質代謝しつたいしゃかいして脂質ししつ恒常性こうじょうせい維持いじするあたらたなメカニズムを提供ていきょうるのである。本研究ほんけんきゅう目的もくてきは、食用昆虫しょくようこんちゅうが「代替タンパク質資源だいたいたんぱくしつしげん」であるのみならず、「脂質代謝改善剤ししつたいしゃかいぜんざい」としても機能きのうるかを検証けんしょうすることにあった。その成果せいかは、持続可能じぞくかのう食資源しょくしげん医療的応用いりょうてきおうよう双方そうほうひかりてるものであり、栄養学えいようがく環境科学かんきょうかがく架橋かきょうするこころみとしてたか評価ひょうかされるにちがいない。もっとも、これが実際じっさい社会しゃかい普及ふきゅうするには、文化的ぶんかてき心理的しんりてき抵抗感ていこうかん克服こくふくしなければならない。むしべることへの嫌悪感けんおかんは、合理的判断ごうりてきはんだん問題もんだいではなく、長年ながねん文化的条件ぶんかてきじょうけんづけにざすものである。
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