東京の築地市場は魚などの市場で、日本でいちばん取り引きが大きい市場です。この市場で約30年働いている人によると、市場に出る魚の旬の季節が変わってきているそうです。
「さわら」という魚は、前は、春に瀬戸内海などでたくさん捕れていました。しかし、今は海の水の温度が上がって、北の日本海でも秋にたくさん捕れるようになりました。
「さんま」という魚は、秋になると北海道の北の海から暖かい南の方へ来ます。しかし、今は海の水の温度が上がって、南へ来る季節が遅くなっています。
築地市場の人は「昔はお客さんに魚の旬の季節を紹介できましたが、今は難しくなりました」と話しています。