日本新聞: ウクライナ東部で激しい攻防続く米国防長官即時停戦を要求

ウクライナ東部とうぶで激はげしい攻防こうぼう続つづく米べい国防こくぼう長官ちょうかん即時そくじ停戦ていせんを要求ようきゅう

May 14, 2022 11:05

Furigana

ロシア軍ぐんはウクライナ東部とうぶ2州しゅうの掌握しょうあくを目指めざし、東部とうぶ一帯いったいでウクライナ軍ぐんとの激はげしい攻防こうぼうが続つづいています。

こうした中なか、アメリカのオースティン国防こくぼう長官ちょうかんは13日にち、ロシアのショイグ国防こくぼう相しょうと軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまって以降いこう、初はじめて電話でんわで会談かいだんし、ウクライナでの即時そくじ停戦ていせんを要求ようきゅうしました。

ロシア国防省こくぼうしょうは13日にち、空軍くうぐんが東部とうぶルハンシク州しゅうでウクライナ側がわの部隊ぶたいを攻撃こうげきしたほか、東部とうぶハルキウ州しゅうで弾薬だんやく庫こなどを破壊はかいしたと発表はっぴょうしました。

また、アメリカ国防こくぼう総省そうしょうの高官こうかんは13日にち、ハルキウ州しゅうのイジュームとドネツク州しゅうのスラビャンスクの間までは、ウクライナ軍ぐんとロシア軍ぐんの間まで激はげしい砲撃ほうげき戦せんが続つづいているという認識にんしきを示しめしました。

ウクライナ側がわの砲撃ほうげき部隊ぶたいはドネツ川がわを渡わたっていたロシア軍ぐんの部隊ぶたいに攻撃こうげきを仕掛しかけ、進軍しんぐんを阻はばんだということで、この高官こうかんは「ロシア軍ぐんは突破とっぱ口ぐちを開あけずにいる」と述のべて大おおきな前進ぜんしんはできていないとの見方みかたを示しめしました。

一方いっぽう、ロシア大統領だいとうりょう府ふによりますと、プーチン大統領だいとうりょうは13日にち、国家こっか安全あんぜん保障ほしょう会議かいぎを開ひらき、ショイグ国防こくぼう相しょうがウクライナでの作戦さくせんの状況じょうきょうを報告ほうこくしたということです。

そして、フィンランドとスウェーデンが将来しょうらい、NATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうに加盟かめいした時ときに生しょうじるロシアへの脅威きょういや16日にち、モスクワで開催かいさいされるロシア主導しゅどうの軍事ぐんじ同盟どうめい、CSTO＝集団しゅうだん安全あんぜん保障ほしょう条約じょうやく機構きこうの首脳しゅのう会議かいぎについても意見いけんが交かわされたとしています。

こうした中なか、米べいロ両りょう政府せいふによりますと、13日にち、アメリカのオースティン国防こくぼう長官ちょうかんとロシアのショイグ国防こくぼう相しょうが電話でんわで会談かいだんしました。

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうによりますとオースティン長官ちょうかんは会談かいだんで、ウクライナでの即時そくじ停戦ていせんを要求ようきゅうするとともに、対話たいわを維持いじすることの重要じゅうよう性せいを強調きょうちょうしたということです。

一方いっぽう、ロシア国防省こくぼうしょうはウクライナ情勢じょうせいを含ふくむ国際こくさい的てきな安全あんぜん保障ほしょう分野ぶんやの喫緊きっきんの課題かだいについて議論ぎろんしたとしています。

米べいロ両国りょうこくの国防こくぼう相しょうによる電話でんわ会談かいだんは軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまって以降いこう、初はじめてでしたが、アメリカ国防こくぼう総省そうしょうの高官こうかんは「問題もんだいが解決かいけつしたわけではない。ロシア側がわの行動こうどうや言動げんどうを変かえることはできなかった」と説明せつめいし、停戦ていせんへの道みちのりは依然いぜん、厳きびしい情勢じょうせいです。