サルベージ会社の作業船「海進」から潜水士たちがカプセルで海中におろされ、飽和潜水をして引き揚げ用のワイヤーをくくりつけるなどの作業にあたる予定です。
早ければ23日中に、船体を水面付近の海中までつり上げる作業を行い、24日にも作業船の上に引き揚げることにしています。
このほか、事故をめぐっては、運航会社の「知床遊覧船」が観光船との定点連絡を怠っていたことや、十分な連絡手段を確保していなかったことなどずさんな安全管理の実態が次々と明らかになっていて、海上保安本部は業務上過失致死の疑いで捜査しています。
海上保安本部は引き続き行方不明者の発見を急ぐとともに、今後、船体の状況を詳しく確認し、事故の原因や会社側の過失の有無についても調べを進めることにしています。
漁業者の男性は、「大変なことが起きた。なんとか救ってあげたいという思いで捜索を続けてきた。早く原因を究明して欲しい」と話していました。 港を訪れていた観光客の男性は「行方不明者が早く見つかって欲しい。家族のみなさんがずっと心配されていると思うので早く見つけて家に帰してあげたい」と話していました。
漁業者「なんとか救ってあげたいと捜索続けてきた」