日本新闻: 「ロシア軍精度の高い攻撃可能なミサイル不足」英国防省分析

「ロシア軍ぐん精度せいどの高たかい攻撃こうげき可能かのうなミサイル不足ふそく」英えい国防省こくぼうしょう分析ぶんせき

Jun 11, 2022 20:06

Furigana

ウクライナ東部とうぶで続つづくロシア軍ぐんの砲撃ほうげきによって、連日れんじつ、民間みんかんのインフラにも大おおきな被害ひがいが出でる中なか、イギリス国防省こくぼうしょうは戦況せんきょう分析ぶんせきで「ロシア軍ぐんには、より精度せいどの高たかい攻撃こうげきができる現代げんだい的てきなミサイルが不足ふそくしている」と指摘してきしました。

ウクライナ東部とうぶのルハンシク州しゅうでは11日にちもウクライナ側がわが拠点きょてんとするセベロドネツクで市街しがい戦せんが行おこなわれているほか、周辺しゅうへんの集落しゅうらくへの砲撃ほうげきが続つづき、ロシア国防省こくぼうしょうは、州しゅう内ないの5か所かしょでウクライナ軍ぐんの砲兵ほうへい部隊ぶたいを壊滅かいめつさせたと発表はっぴょうしました。

これに対にたいしてルハンシク州しゅうのハイダイ知事ちじは、砲撃ほうげきによって、鉄道てつどうの施設しせつや工場こうじょう、それに学校がっこうなどが破壊はかいされているとして、ロシア軍ぐんを非難ひなんしました。

イギリス国防省こくぼうしょうの11日にちの分析ぶんせきによりますと、ロシア軍ぐんは4月つき以降いこう、冷戦れいせん時代じだいの1960年代ねんだいに開発かいはつされた古ふるい対たい艦かんミサイルを数すう十じゅう発はつ発射はっしゃしたとみられるとしています。

イギリス国防省こくぼうしょうは「本来ほんらい、海上かいじょうの標的ひょうてきをねらう対たい艦かんミサイルで地上ちじょうを攻撃こうげきすると、精度せいどが非常ひじょうに低ひくくなり、重大じゅうだいな巻き添まきぞえの被害ひがいが出でるおそれがある」としたうえで「ロシア軍ぐんには、より精度せいどの高たかい攻撃こうげきができる現代げんだい的てきなミサイルが不足ふそくしている」と指摘してきしています。

ウクライナ情勢じょうせいをめぐっては、欧米おうべい各国かっこくからウクライナに供与きょうよされる兵器へいきの質しつや量りょうしだいで、今後こんごの戦局せんきょくが大おおきく左右さゆうするとみられていて、ゼレンスキー大統領だいとうりょうは、11日にちに公開こうかいされた国民こくみん向むけのメッセージで「ウクライナ軍ぐんは、侵略しんりゃく者しゃの攻撃こうげきを止とめるため全力ぜんりょくを尽つくしている。可能かのうなかぎりの重火器じゅうかきと性能せいのうの高たかい火砲かほうを供与きょうよするよう友好国ゆうこうこくに要請ようせいし続つづける」と述のべ兵器へいきの供与きょうよを重かさねて呼よびかけました。