ロシアがウクライナから一方的に併合したクリミアに近いロシア南部ノボロシースクの海軍基地では、今月4日、ロシアの揚陸艦がウクライナ側の無人艇の攻撃を受けて損傷したと伝えられました。
この攻撃についてウクライナ海軍のプレテンチュク報道官は7日、オンラインで記者会見を行いました。
このなかで揚陸艦が攻撃を受けたのは、ウクライナ国防省が7月に発表した、黒海で、ロシアの港やロシアに一時的に占領されているウクライナの港に向かうすべての船舶は、軍事物資を輸送している可能性があるとみなすとした警告に違反した結果だと指摘しました。
ウクライナ海軍の関与は否定しました。
また、黒海とアゾフ海をつなぐケルチ海峡の状況についてロシアの国境警備隊の船舶の動きが活発化しているとしてロシアが警戒を強めているとの見方を示しました。
一方、ウクライナ国防省のマリャル次官は7日、ウクライナ東部でのこの1週間の戦況について「極めて困難だった。敵は我々の前進を阻止するためにあらゆる手段を講じている」とSNSに投稿し、ロシア側からの砲撃数が大幅に増加したことを明らかにしました。