18日で事件から3年となり、スタジオ跡地では亡くなった社員の遺族や京都アニメーションの八田英明社長ら会社の関係者などおよそ120人が出席して追悼式が開かれました。
追悼式は事件が起きた時刻の午前10時半すぎから始まり、全員で1分間の黙とうをしました。
会場の祭壇には「追悼」の文字とともに36本のひまわりの花が飾られていて、出席者一人一人が献花し、亡くなった人たちに祈りをささげました。
八田社長は「事件から何年すぎようと無念さは変わりません。亡くなられた彼ら彼女たちの想いを抱いて作品を作り続けていきたいと念願しています」とコメントしています。
							
							 高橋博行さんは京都アニメーションで長年キャラクターが使う道具などを描く「小物設定」と呼ばれる仕事を担当してきました。 人気作の「けいおん!」や「響け!ユーフォニアム」では緻密な描き込みが必要とされる楽器の作画などを担当し、ファンの間では京アニ作品に欠かせない存在として知られていました。
							
							 喬造さんは「生きているかぎり区切りはつけられるものではない。悲しさはずっとあり、博行の写真を見ると話しかけたくもなるし悔しい思いで涙することもある」と話しました。 そのうえで「事件を起こす前に何か防げた方法があったんじゃないかとずっと考えていて、事件の前の日の状態に戻りたい気持ちが強くなる」と語りました。 また現場の跡地で慰霊碑の建設に向けた検討が進められていることについて、喬造さんは「手を合わせられるところができたらいいなと思うし、博行が夢を持っていた何かの証しがそこに残ればいいなと思っています」と話していました。
							
							 武本康弘さんは「らき☆すた」や「氷菓」といった作品で監督を務めるなど、京都アニメーションで、アニメ制作の中心的な存在でした。 高校時代の同級生の三木紀明さんは、年に1回ほど武本さんを含めて、仲間で集まっていたといいます。 三木さんは、事件のあとから携帯の待ち受け画面を武本さんたちと一緒に撮影した写真にしているということです。 三木さんは、「この3年、ふと思い出したときに彼にいつでも会えるのではないかという気持ちが続いています。彼が仕事をしていた場所を身近に感じたくてここに来ましたし、この近くで本人と話をしたかったなと思いました。今後も、京都アニメーションの作品を見ていきたいです」と話していました。
							
							 動画でははじめに1分間の黙とうを呼びかけたあと、遺族や同僚のスタッフなどから追悼のメッセージが紹介されました。 このうち遺族からのメッセージとして「あれから3年…あなたのことは時間が止まったままです。ふとしたときに、あなたのことだけで心がいっぱいになり『会いたい!抱きしめたい!』と涙があふれてきます。この悲しみに終わりはなさそう…無理に乗り越えなくていいんですよね。あなたを想い、泣きたいときには泣き、きっと今は仲間と共にアニメ作りをしているのだと思い、いつでも側にいて見守ってくれていると思っています」と記されていました。 この動画は京都アニメーションのユーチューブの公式チャンネルで、18日限定で視聴できるということです。
							
						
                遺族「悲しさはずっとある」
								
								
								友人がスタジオ跡地近くで祈り
								追悼のための動画配信 遺族や同僚らからメッセージ
								
                                
                                
                                
                                
                                
                                
                                
                                
                                
                                
                            
                            
                            
                                    
                                    
								
                        
                        
                        
                        
                        
                        
                        
                        
                        
                    
                        
                            
                            
                    
                        
                        
                    