シリア
情勢の
緊迫化で、トルコ
政府が
国内のシリア
難民が
ヨーロッパに
向かうことを
黙認する
姿勢を
示したことに
隣国ギリシャが
強く
反発し、
難民の
受け入れを
1か月間停止する
異例の
措置を
発表しました。
国境では
押し寄せた
難民に対して、
警官隊が
催涙弾を
放つなど強硬な
姿勢を
打ち出しています。シリア
北西部ではアサド
政権とトルコ
軍の
部隊の
戦闘で
避難する
人が
増え、トルコのエルドアン
大統領は、すでに
国内に
抱えているシリア
難民が
ヨーロッパに
向かう動きを
黙認する
姿勢を
示しています。
ギリシャ北部のエヴロスとトルコの国境付近には1日1万人以上の難民や移民が集まったということです。
ギリシャ政府は1日夜、緊急の国家安全保障会議を開き、その後の声明で、トルコ政府を強く非難しました。
そして難民を保護する国際条約が適用される状況ではないとして、今後1か月間、難民の受け入れを停止する方針を示しました。
人道主義を掲げるヨーロッパの国が難民の受け入れを明確に拒否するのは異例です。
ギリシャ政府は警官隊を派遣して警備を強化していて、現地からの映像では警官隊が国境に迫る人たちに対して催涙弾などを放って追い返す様子をとらえています。
また東部のレスボス島ではトルコから難民や移民を乗せたボートが到着すると、地元の住民がボートを海に押し返そうとしたり、取材に来たジャーナリストらと小競り合いになったりするなど現地では反発が広がっています。