北朝鮮は、
新型コロナウイルスの
感染を
防ぐためとして
外国人の
出入国を
禁止し
一時、
隔離していましたが、
出国を
希望した
外交官らについて
臨時の
航空便を
運航しました。
出国したドイツの
外交官は、
北朝鮮の
状況について、ウイルスを
巡って
混乱は
起きていないという
認識を
示しました。
北朝鮮は新型コロナウイルスの感染を防ぐためとして、先月初めからロシアや中国とを結ぶ航空便や列車を止めて、外国人の出入国を禁止し、ピョンヤンに駐在する外交官やその家族など380人以上の外国人を隔離していました。
このうち一部は今月に入って隔離が解除され、出国を希望した外交官らについては9日、北朝鮮国営のコリョ航空の臨時便が運航して、ロシア極東のウラジオストク空港に向かいました。
臨時便にはドイツ、フランスの外交官のほか、北朝鮮の市民など、およそ60人も搭乗していてマスクをした姿で荷物を抱え、ほかの空港への乗り継ぎ口などに急いでいました。
ドイツのヘルトマン大使は「北朝鮮の市民は、例外なくマスクをしている。みな心配していて緊張感を感じたが、特に混乱はなかった」と話し、新型コロナウイルスをめぐる混乱は起きていないという認識を示しました。
また農業エンジニアのイタリア人の男性は「1日に2回、体温などのチェックを受けた。もし北朝鮮が助けを必要とするなら、国際社会に支援を求めるだろう」と話していました。
これまでのところ北朝鮮は、国内で感染は確認されていないと繰り返し強調しています。