皇室の
護衛や
皇居の
警備を
担う皇宮警察本部で、
警察学校の
校長らが
懇親会などの
席で
未成年の
護衛官らと
繰り返し
飲酒していたことが
明らかになり、
校長をはじめ
関係した
幹部や
護衛官ら30
人前後が
近く処分されることがわかりました。
皇居に
ある皇宮警察学校は、
採用されたばかりの
護衛官が
皇室の
護衛や
皇居の
警備を
担ううえで
必要と
なる知識を
学んだり
訓練を
受けたりする
組織で、
毎年、
高卒で
採用された
未成年の
護衛官も
入校しています。
関係者によりますと、去年6月、実習先だった栃木県の那須御用邸の敷地内にある施設で行われた懇親会など、この1年間、校長や教官、それに新任の護衛官らが同席する場で未成年による飲酒が繰り返されていたということです。
那須では男女4人の護衛官が、酒を飲んだあとみだらな行為に及んでいたこともわかったということです。
皇宮警察本部はことし1月、内部からの指摘をきっかけに調査を始め、関係した幹部や護衛官などから聞き取りを行うなどしてこうした事実を把握し、近く警察庁とともに、校長や教頭、教官、それに酒を飲んだ未成年の護衛官ら合わせて30人前後を処分する方針です。
また皇宮警察本部では、天皇ご一家の護衛にあたる男性護衛官が先月、スキーの訓練のため新潟県に出張していた際、宿泊先で入浴中の同僚の女性護衛官をのぞき見していたこともわかりました。
宿泊先の関係者が気付いて発覚したということで、皇宮警察本部はこの男性護衛官についても処分する方針です。
「高い規範意識求められる皇宮警察 残念でならない」
皇宮警察本部の護衛官の1人は「皇室をお守りする皇宮警察には極めて高い規範意識が求められるのが当然だ。この1年、皇位継承に伴う一連の儀式などの重要な任務に組織一丸となってあたってきただけに、このような事案が相次いだことは残念でならない」と話しています。