アメリカの
大手IT企業マイクロソフトは、
創業者のビル・ゲイツ
氏が
取締役を
退任したと
発表しました。
長年取り組んできた
途上国の
教育問題などに
充てる
時間を
増やすためだとしています。マイクロソフトは13
日、
創業者のビル・ゲイツ
氏が
取締役を
退任したと
発表しました。
その理由としてゲイツ
氏が
長年取り組んできた
途上国などの
教育問題や
気候変動対策に
充てる
時間を
増やすためだとしています。
ゲイツ氏は、役員を退任後も、マイクロソフトのCEO=最高経営責任者のサティア・ナデラ氏などへの技術担当のアドバイザーは続けるということです。
ゲイツ氏は、1975年に友人のポール・アレン氏と共同でマイクロソフトを設立し、パソコンの基本ソフト「ウィンドウズ」を開発して世界的なIT企業に成長させました。
ゲイツ氏は2014年にマイクロソフトの会長の職を退きましたが、取締役にはとどまっていました。
世界有数の資産家であり慈善活動家でも
ビル・ゲイツ氏は、世界有数の資産家であるとともに慈善活動家としても知られています。
アメリカの経済誌フォーブスによるアメリカの長者番付では、1994年以降、24年連続でトップの座にありました。
13日時点でのゲイツ氏の資産総額は、1000億ドル、日本円にして10兆円余りで、トランプ大統領の30億ドルを大きく上回ります。
2000年には、世界最大規模の基金を持つ慈善団体の「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」を設立し、ポリオやエイズなどの対策や発展途上国の開発援助などに多額の寄付を行っています。
ゲイツ氏はたびたび来日し、日本政府や経済界に途上国への医療の普及などに協力を呼びかけてきました。