アメリカの
航空機大手ボーイングが、
日本円で
1兆4800
億円の
融資枠を
使い切る
など、
資金繰りが
急速に
悪化していることが
分かりました。
2度の
墜落事故への
対応に
加え、
新型コロナウイルスの
感染拡大が
追い打ちをかけた
形で、ボーイングは
近くアメリカ
政府に
支援を
求めるものと
見られます。ボーイングは、
主力旅客機737
MAXの
2度にわたる
墜落事故を
受けて
去年の
業績が
最終赤字に
転落し、
同型機の
生産再開の
遅れや
受注の
減少などから
厳しい経営が
続いています。
そして17日には、取引銀行が先月設定した融資枠の138億ドル、日本円で1兆4800億円から資金をすべて引き出したとして、資金繰りが急速に悪化していることが分かりました。
新型コロナウイルスの感染拡大によって航空需要が落ち込んでいることが追い打ちをかけた形で、ボーイングは近くアメリカ政府に支援を要請するものと見られます。
これに対してトランプ大統領は支援に乗り出す考えを示していますが、ボーイングは、これまで自社の株式を市場から買い戻す「自社株買い」に多額の資金を使っていてアメリカメディアによりますと、野党・民主党の議員などからは「都合がよすぎる」といった批判が出ています。
ボーイングの株価は、17日までの3週間余りで330ドルから124ドルまで急落しています。