新型コロナウイルスの
感染拡大が
続くイタリアでは、
死亡した
人が3400
人を
超えて
中国を
上回り、
世界で
最も多くなった
ほか、フランスと
アメリカで、
感染が
確認された
人が
1万人を
超えました。イタリア
政府は19
日、
新型コロナウイルスで
死亡した
人が3405
人になったと
発表し、
中国が20
日発表した3248
人を
上回って
世界で
最も多くなりました。
また、感染者は、イタリア全土で外出を控えるよう求める措置がとられた今月10日以降、およそ3万人増えて、4万1035人となりました。
イタリアでは、感染者のうち死亡した人の割合を示す致死率が19日の時点でおよそ8.3%と、先月WHO=世界保健機関などの合同調査チームが発表した中国全体の致死率の3.8%を大きく上回っています。
これについてWHOで危機対応を統括するライアン氏は18日の会見で、「イタリアで高齢化が進んでいることも致死率が高い理由かもしれない。また、大勢の患者が病院に押し寄せ、医療水準が保てていない環境もあると思う」と述べ、高い致死率の背景には、高齢化が進んでいることと、患者の数が医療機関の対応能力を超えていることがあるという見方を示しました。
イタリア政府は、集中治療室の増設など医療態勢の強化を進めていますが、感染の拡大が続く北部の医療現場からは、設備やスタッフが絶対的に不足しているとして支援を強く求める声が上がっています。
また、感染が確認された人の数は、19日の発表でアメリカが1万442人、フランスが1万995人と、1万人を超え、世界各地で感染拡大が止まらない状態が続いています。