日本新聞: 文書改ざん問題自民国会としての取り組み求める意見も

文書ぶんしょ改かいざん問題もんだい自民じみん国会こっかいとしての取り組とりくみ求もとめる意見いけんも

Mar 29, 2018 16:03

Furigana

財務省ざいむしょうの決裁けっさい文書ぶんしょの改かいざん問題もんだいをめぐる佐川さがわ前ぜん国税庁こくぜいちょう長官ちょうかんの証人しょうにん喚問かんもんについて、自民党じみんとうの派閥はばつなどの会合かいごうでは、政治せいじ家かなどの関与かんよはないとした証言しょうげんは重おもいという指摘してきが出でる一方いっぽう、国民こくみんの多おおくは真相しんそうが解明かいめいされたとは考かんがえていないとして、国会こっかいとしての取り組とりくみを求もとめる意見いけんも出だされました。このうち、麻生あそう派はの会合かいごうで、甘利あまり元もと経済けいざい再生さいせい担当たんとう大臣だいじんは「うそをつけば偽証罪ぎしょうざいに問とわれる証人しょうにん喚問かんもんで、書き換かきかえに第だい三さん者しゃの関与かんよはないと言いい切きったことは非常ひじょうに重おもい。公文こうぶん書しょの偽造ぎぞうにあたるか否いなかは捜査そうさに任まかせ、再発さいはつの防止ぼうしが政治せいじの役割やくわりだ」と述のべました。

一方いっぽう、石原いしはら前ぜん経済けいざい再生さいせい担当たんとう大臣だいじんは「証人しょうにん喚問かんもんでは『刑事けいじ訴追そついのおそれがあり、答弁とうべんを差し控さしひかえる』という言葉ことばが踊おどり、国民こくみんの多おおくは真相しんそうが究明きゅうめいされたとは思おもっていない。手てが加くわえられた公文こうぶん書しょを基もとに国会こっかいで議論ぎろんされており、国会こっかい全体ぜんたいで真相しんそう究明きゅうめいしないと失うしなわれた信頼しんらいは回復かいふくしない」と述のべました。

また、逢沢さわ元もと国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょうは「国民こくみん世論せろんには、『ちっともわからない』、『解明かいめいされていない』というイライラ感かんがある。政治せいじ行政ぎょうせい全体ぜんたいの権威けんいや信頼しんらいが問とわれていることを念頭ねんとうに、国民こくみんに対にたいし説明せつめい責任せきにんを果はたせる政府せいふ・与党よとうでなくてはならない」と述のべました。

さらに、石破いしば元もと幹事かんじ長ちょうは「多おおくの国民こくみんが『よし、わかった』と言いうにはかなり遠とおい証人しょうにん喚問かんもんだった。この先さき、司法しほうや国会こっかいの場ばで国民こくみんの政治せいじに対にたいする信頼しんらいをいかに回復かいふくするか、政府せいふ・与党よとうとして考かんがえていかなければいけない」と述のべました。