日本新聞: 日大アメフト部の危険行為「容認できない」スポーツ庁長官

大学だいがくアメリカンフットボールの強豪きょうごう、日本にっぽん大学だいがくと関西かんさい学院がくいん大学だいがくの定期ていき戦せんで、日大にちだいの選手せんしゅによる重大じゅうだいな反則はんそく行為こういがあり、スポーツ庁ちょうの鈴木すずき大地だいち長官ちょうかんは「衝撃しょうげき的てきで非常ひじょうに危険きけんなプレーで容認ようにんできない」と述のべ、事実じじつ関係かんけいや背景はいけいを確認かくにんし再発さいはつ防止ぼうしにつなげることが重要じゅうようだという認識にんしきを示しめしました。今月こんげつ６ろく日にち、都内とないで行おこなわれた日大にちだいと関西かんさい学院がくいん大だいの定期ていき戦せんで、日大にちだいの選手せんしゅが、パスを投なげ終おえて無む防備ぼうびな状態じょうたいだった関西かんさい学院がくいん大だいの選手せんしゅに後うしろからタックルし、関西かんさい学院がくいん大だいの選手せんしゅはケガによる途中とちゅう交代こうたいを余儀よぎなくされました。

関西学院大かんせいがくいんだいによりますと、タックルされた選手せんしゅは試合しあい後ご、右みぎひざなどのケガで全治ぜんち３さん週間しゅうかんと診断しんだんされたほか、さらに左足ひだりあしにしびれがあるということです。

これについてスポーツ庁ちょうの鈴木すずき長官ちょうかんは、１いち４よん日にち午後ごごの記者きしゃ会見かいけんで「衝撃しょうげき的てきで非常ひじょうに危険きけんなタックルだ」と指摘してきしました。そのうえで「危険きけんなプレーを容認ようにんするわけにはいかない。なぜ、そのプレーに至いたったか探さぐることが必要ひつようだ」と述のべ事実じじつ関係かんけいや背景はいけいを確認かくにんし、再発さいはつ防止ぼうしにつなげることが重要じゅうようだという認識にんしきを示しめしました。

この行為こういを巡めぐって関西かんさい学院がくいん大だいは、「選手せんしゅを傷きずつけることだけを目的もくてきとした、意図いと的てきで極きわめて危険きけんかつ悪質あくしつな行為こうい」と指摘してきしたうえで「試合しあい後ごの監督かんとくのコメントは、反則はんそく行為こういを容認ようにんするとも受け取うけとれる」として日大にちだいに抗議こうぎ文書ぶんしょを送おくり、チームの見解けんかいやケガをした選手せんしゅへの謝罪しゃざい、監督かんとくのコメントの撤回てっかいなどを求もとめています。

一方いっぽう、日大にちだい広報こうほう課かは「今後こんご、アメリカンフットボール部ぶや競技きょうぎ団体だんたいから情報じょうほう収集しゅうしゅうして対応たいおうを検討けんとうしたい」と話はなしています。

今月こんげつ６ろく日にち、都内とないで行おこなわれた日大にちだいと関西かんさい学院がくいん大だいの定期ていき戦せんで、日大にちだいの選手せんしゅが、パスを投なげ終おえて無む防備ぼうびな状態じょうたいだった関西かんさい学院がくいん大だいの選手せんしゅに後うしろからタックルし、関西かんさい学院がくいん大だいの選手せんしゅはケガによる途中とちゅう交代こうたいを余儀よぎなくされました。

関西かんさい学院がくいん大だい「日大にちだいに正式せいしき謝罪しゃざい求もとめる」

日大にちだいの選手せんしゅによる背後はいごからのタックルについて、関西学院大かんせいがくいんだいは「日大にちだいの選手せんしゅは関西学院大かんせいがくいんだいのクオーターバックの選手せんしゅが、ボールを投なげ終おわっておよそ２に秒びょう後ごに背後はいごからタックルしている。ボールには一切いっさい反応はんのうせず、クオーターバックの選手せんしゅをめがけて突進とっしんし、明あきらかに力ちからを抜ぬいている状態じょうたいの選手せんしゅに、背後はいごから突き当つきあたっている」として極きわめて危険きけんで悪質あくしつだと指摘してきし、「生命せいめいに関かかわる重おも篤あつな事故じこにつながる可能かのう性せいがある行為こういだった」と非難ひなんしました。

そのうえで、日大にちだいに対にたいし今月こんげつ１いち０ぜろ日にち付づけで抗議こうぎ文書ぶんしょを送おくり、ファウルに対にたいするチームとしての見解けんかいとクオーターバックの選手せんしゅと保護ほご者しゃへのチームからの正式せいしきな謝罪しゃざいを求もとめるともに、反則はんそく行為こういを容認ようにんするとも受け取うけとれる内容ないようだった監督かんとくの試合しあい後ごのコメントの見解けんかいと、そのコメントの撤回てっかい、指導しどう者しゃとしての正式せいしきな謝罪しゃざいを求もとめています。

関西学院大かんせいがくいんだいは、日大にちだいからの回答かいとうが誠意せいいある内容ないようであると判断はんだんできない場合ばあいは、来年らいねん度ど以降いこうの定期ていき戦せんは行おこなわないとしています。

日大にちだい「混乱こんらん招まねき深ふかくおわび」

日大にちだいアメリカンフットボール部ぶは、ホームページ上じょうで「反則はんそく行為こういにより大おおきな混乱こんらんを招まねき、多大ただいなご迷惑めいわくとご心配しんぱいをおかけしましたことを深ふかくおわび申し上もうしあげます」と謝罪しゃざいしたうえで、「今回こんかいの事態じたいを重おもく受け止うけとめ今後こんごこのようなことがないよう、これまで以上いじょうに学生がくせいと真摯しんし（しんし）に向き合むきあい指導しどうを徹底てっていしてまいります」というコメントを載のせました。

また関西かんさい学院がくいん大だいが抗議こうぎ文書ぶんしょを出だしたことについて、日本にっぽん大学だいがく広報こうほう課かは「今後こんご、アメリカンフットボール部ぶや競技きょうぎ団体だんたいから情報じょうほう収集しゅうしゅうして対応たいおうを検討けんとうしたい」と話はなしています。

関西学院大かんせいがくいんだい・日大にちだいのアメフト部ぶとは

関西学院大かんせいがくいんだいと日大にちだいは、ともに大学だいがくアメリカンフットボールの強豪きょうごうです。

学生がくせい日本一にっぽんいちを決きめる甲子園ボウルこうしえんぼうるの優勝ゆうしょうは、関西学院大かんせいがくいんだいが２に８はち回かい、日大にちだいが２に１いち回かいを誇ほこります。

甲子園ボウルこうしえんぼうるで２に９きゅう回かい目めの対戦たいせんとなった去年きょねん１２月じゅうにがつの試合しあいは、日大にちだいが２に３さん対たい１いち７ななで競り勝せりかって２に７なな年ねんぶりの優勝ゆうしょうを果はたし、関西かんさい学院がくいん大だいの２に連覇れんぱを阻はばみました。

関東かんとう学生がくせい連盟れんめい「規律きりつ委員いいん会かいを設置せっちし調査ちょうさ」

日大にちだいの選手せんしゅの反則はんそく行為こういについて、関東かんとう学生がくせいアメリカンフットボール連盟れんめいは、「あらゆるスポーツにおいて順守じゅんしゅされるべきフェアプレー精神せいしんやスポーツマンシップ精神せいしんを著いちじるしく損そこなうもの」として、ファウルをした日大にちだいの選手せんしゅを対外たいがい試合しあいの出場しゅつじょう禁止きんし、日大にちだいの指導しどう者しゃを厳重げんじゅう注意ちゅういとするとともに、反則はんそく行為こういについて調査ちょうさする規律きりつ委員いいん会かいを設置せっちしました。

規律きりつ委員いいん会かいは、近ちかく日大にちだいの監督かんとくや選手せんしゅに詳くわしく事情じじょうを聴きくなど詳くわしく調査ちょうさし、来月らいげつ１いち３さん日にちの理事りじ会かいで追加ついかの処分しょぶんが必要ひつようか検討けんとうするとしています。

日本にっぽんアメリカンフットボール協会きょうかい危険きけんプレー防止ぼうし呼よびかけ

日本にっぽんアメリカンフットボール協会きょうかいは、ホームページに国吉くによし誠まこと会長かいちょう名めいで加盟かめい団体だんたいに「危険きけんプレー防止ぼうしの徹底てってい」を呼よびかける文書ぶんしょを掲載けいさいしました。文書ぶんしょでは「アメリカンフットボールは激はげしく、力ちからに満みちた、体からだをぶつけ合あうスポーツであり、スポーツマンらしからぬ行為こうい、故意こいに相手あいてを傷きずつけることは絶対ぜったいに許ゆるされません」として危険きけんプレー防止ぼうしの徹底てっていを呼よびかけています。