アメリカ大使館のエルサレムへの
移転に
抗議するパレスチナ
側のデモで
多数の
死傷者が
出ていることを
受けて、
国連の
安全保障理事会で
緊急の
会合が
開かれ、イスラエル
軍がデモ
隊に
実弾を
発砲したこと
などに
各国から
非難や
懸念の
声が
相次ぎました。
アメリカの
トランプ政権がエルサレムに
大使館を
移転したことを
受けて、パレスチナ
暫定自治区では
抗議デモが
広がり、ガザ
地区ではイスラエル
軍との
衝突で
これまでに
子どもを
含む60人以上が
死亡しました。
こうした事態を受け、安保理では15日、緊急の会合が開かれ、冒頭、犠牲者に対し、黙とうがささげられました。
このあと、各国から、イスラエル軍がデモ隊に実弾を発砲したことについて「市民への無差別な武力行使で、国際法に違反している」などと非難する声が相次ぎました。
また、イギリスやフランスは、イスラエルに自制を求めながらも、イスラム原理主義組織ハマスもデモを過激化させようと扇動していると懸念を示しました。
アメリカのヘイリー国連大使は「ガザでの暴力の原因が大使館の移転にあるというのは全くの誤りだ。暴力はイスラエルの存在を否定するものが引き起こしている」と述べ、改めてイスラエルを擁護し、衝突の原因はハマスにあると主張しました。
アラブ諸国を代表して会合を要請したクウェートは、16日、パレスチナ住民の保護を求める決議案を提出する方針ですが、アメリカは反発するものと見られ、安保理が事態を収拾できない状況が続きそうです。