警視庁がさらに捜査を進めた結果、雄大容疑者と母親の船戸優里容疑者(25)がことし1月下旬以降、結愛ちゃんに十分な食事を与えずに栄養失調状態にさせたうえ、その後、病院に連れて行かずに死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕しました。
これまでの調べによりますと、結愛ちゃんは、1月下旬に香川県から都内に引っ越したあと、雄大容疑者と一緒に暮らすようになり、その後、2か月ほどの間に体重が4キロほど減って、死亡した時には同じ年齢の子どもの平均から7キロ余り少ない12キロほどだったということです。
警視庁によりますと、調べに対し2人は容疑を認め、雄大容疑者は「しつけのつもりでやった」と供述しているほか、優里容疑者は逮捕前の調べに「自分の立場が危うくなることを恐れて見過ごしていた」と話していたということです。
「もうおねがい ゆるしてください」
警視庁によりますと、死亡した船戸結愛ちゃん(当時5)は、しつけと称して、毎日午前4時ごろに自分で起きて体重を測ったり、ひらがなを書く練習をしたりすることを命じられていました。
自宅の捜索で見つかったノートには、結愛ちゃんが鉛筆で書いた書き込みが見つかりました。
この中では
「もうパパとママにいわれなくても
しっかりとじぶんから
きょうよりはもっともっと
あしたはできるようにするから
もうおねがいゆるしてください おねがいします
ほんとうにもうおなじことはしません ゆるして
きのうぜんぜんできてなかったこと
これまでまいにちしてきたこと なおします
あそぶってあほみたいだから
ぜったいぜったいやらないから やくそくします」
などと書かれていました。
結愛ちゃんは父親に「太っている」と指摘されたことから、食事は1食につきスープ1杯か、おわんに半分のご飯とみそ汁などしか与えられず、ノートには自分で測った体重を毎日、書き記していたということです。