シャープの
株主総会が
堺市の
本社で
開かれ、戴
正呉社長は「シャープは
もう液晶の
会社ではない」と
述べ、
今後は
人工知能=AIとIoTを
組み合わせた
事業などを
強化するために
人材の
獲得を
急ぐ考えを
示しました。
台湾のホンハイ
精密工業の
傘下に
入ってから
2回目と
なることしのシャープの
株主総会には、
去年の
半分程度の
およそ370
人の
株主が
出席しました。
この中で、この1年間で業績が回復し、東証1部への復帰や株主への配当の復活などが報告されました。
質疑では株主が、今後の会社の成長に向けた人材の獲得について質問したのに対し、戴正呉社長は「シャープは8KとAIoTの事業をビジョンに掲げていて、もう液晶の会社ではない。人材をすごく急いで募集しないといけない」と述べ、人工知能=AIとIoTを組み合わせた事業などを強化するために人材の獲得を急ぐ考えを示しました。
また戴社長は自分の後任の社長について、募集や育成を進める考えを改めて示しました。
株主「経営陣 よくやっている」「売れる商品をもっと」
株主総会に出席した大阪 豊中市の70代の男性は「社長をはじめ経営陣はよくやっていると思うし、質疑の回答も的確で信頼できると感じた。株主からは『配当が安い』という意見も出たが、まずは会社を立て直して軌道に乗せることが重要ではないか」と話していました。
シャープのOBだという60代の男性は「経営がV字回復を果たしたのは人員削減の効果が大きく、もっと売れる商品を作ってほしい」と指摘し、後任の社長選びについては「今の社長は歴代の社長と比べても優秀で、次の社長に代わる時期や人選を間違えると今度こそ会社がなくなってしまうことになりかねない。時期や人選をしっかり進めて次の経営陣に上手につなげてほしい」と話していました。