台風12
号の
接近に
備え、
これまでの
豪雨で
大量の
土砂が
流れ込んだ
広島県坂町の
小屋浦地区では、
町内会長が
地域を
回って
早めの
避難を
呼びかけました。
広島県坂町の
小屋浦地区では、
記録的な
豪雨で15
人が
死亡、
1人が
行方不明になっていて、
川や
住宅の
周りには、
流れ込んだ
土砂が
今も
残っています。
台風12号の接近によって雨が降ると、土砂崩れや川の氾濫など二次災害が起きるおそれがあることから、79世帯を受け持つ中本道良町内会長(67)は28日朝、地域を回って早めの避難を呼びかけました。
中本さんの町内会では半数近い38世帯で床上まで土砂が押し寄せ、一時は多くの住民が避難所に身を寄せていましたが、今は自宅の2階で暮らす人も少なくないということです。
中本さんはこうした住民を中心に、速やかに避難できるよう荷物をまとめておくことや、危険性を感じなくてもできるだけ早めに避難するよう声をかけていました。
自宅の2階で生活を続けている53歳の女性は「土砂が雨でまた家に入ってくるのではないかと心配しています。天候を見て早めに避難しようと思います」と話していました。
中本さんは「追い打ちのように台風が接近しているが、家族を守るために早めに避難してもらえるよう、意識を広めていきたい」と話していました。
避難所を新規開設へ
台風12号の接近に伴って広島県でも、非常に激しい雨が予想されていることから坂町は、28日午後4時に新たに5か所の避難所を開設することを決め、早めの避難を呼びかけています。
新たに避難所として開設するのは坂小学校、坂町立図書館、横浜小学校、広島翔洋高校、県営・町営平成ヶ浜住宅集会所の5か所で、いずれも28日の午後4時から利用することができます。
また、坂町では、すでにサンスターホール、町民センター、坂中学校、小屋浦ふれあいセンター、小屋浦小学校、安芸クリーンセンターの6か所が避難所として開設しています。
坂町は、台風の接近に伴って、再び土砂災害や川の氾濫が起きる危険性があるとして、住民に早めに避難するよう呼びかけています。