さらに台風が接近すると、東日本から西日本に台風周辺の発達した雨雲が次々とかかって非常に激しい雨が降り、局地的には1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降るおそれがあります。
今回の台風は、西寄りの異例のコースを進むと予想されているため、雨や風が強まる場所がこれまでの台風とは異なる可能性があり、ふだんあまり雨が降らない場所で雨量が多くなったり、台風が通過したあとも南から湿った空気が流れ込んだりして、長時間、雨が降り続き、大雨になるおそれがあります。
このため、各地で土砂災害や川の氾濫、それに低い土地の浸水などの危険性が高まるおそれがあります。
ハザードマップや避難場所の位置などをあらかじめ確認し、山の斜面や川のそばなど、土砂災害や洪水の危険性がある場所に住んでいる人は、事態が悪化する前に避難を検討してください。
特に高齢者や小さな子ども、それに障害のある人など避難に時間のかかる人がいる場合は、早めに安全な場所に移動してください。
雨が強まってから避難場所に無理に移動するとかえって危険です。その場合、「住宅の2階以上の高い階やがけから離れた部屋に移動し、できるだけ安全を守ってください」という、いわゆる「垂直避難」が呼びかけられますが、これはあくまでも最後の手段です。
去年の九州北部豪雨などでは、自宅で亡くなった方が多かったことを教訓に、まずは「早めに安全な場所に避難する」ことを心がけてください。
大雨
東日本の太平洋側を中心に、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込んで雨雲が発達し、雨が強まっています。
さらに台風が接近すると、東日本から西日本に台風周辺の発達した雨雲が次々とかかって非常に激しい雨が降り、局地的には1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降るおそれがあります。
今回の台風は、西寄りの異例のコースを進むと予想されているため、雨や風が強まる場所がこれまでの台風とは異なる可能性があり、ふだんあまり雨が降らない場所で雨量が多くなったり、台風が通過したあとも南から湿った空気が流れ込んだりして、長時間、雨が降り続き、大雨になるおそれがあります。
このため、各地で土砂災害や川の氾濫、それに低い土地の浸水などの危険性が高まるおそれがあります。
ハザードマップや避難場所の位置などをあらかじめ確認し、山の斜面や川のそばなど、土砂災害や洪水の危険性がある場所に住んでいる人は、事態が悪化する前に避難を検討してください。
特に高齢者や小さな子ども、それに障害のある人など避難に時間のかかる人がいる場合は、早めに安全な場所に移動してください。
雨が強まってから避難場所に無理に移動するとかえって危険です。その場合、「住宅の2階以上の高い階やがけから離れた部屋に移動し、できるだけ安全を守ってください」という、いわゆる「垂直避難」が呼びかけられますが、これはあくまでも最後の手段です。
去年の九州北部豪雨などでは、自宅で亡くなった方が多かったことを教訓に、まずは「早めに安全な場所に避難する」ことを心がけてください。
暴風
今回の台風は強い勢力を保ったまま上陸すると予想されていて、風が急激に強まるため、危険性を感じた時にはすでに避難ができないおそれがあります。
29日にかけて、東日本と西日本の太平洋側では海上を中心に猛烈な風が吹くおそれがあり、猛烈な風が吹く中で屋外に出るのは極めて危険です。
気象庁によりますと最大風速が40メートルに達すると住宅が倒壊したり、鉄骨の構造物が変形したりするおそれがあるということです。
風が強まる前に安全な場所に移動しておき、暴風となった時には不要不急の外出は控えてください。
高潮や高波
高潮や高波にも警戒が必要です。
このうち高潮は、台風の中心気圧が1ヘクトパスカル下がると海面が吸い上げられて1センチ高くなるほか、沖合からの強い風で大量の海水が沿岸に吹き寄せられ、潮位を押し上げられることで発生します。
気象庁は、台風の予想進路に当たる地域では、防波堤や海に面した道路に被害が出るおそれもあるとしています。
特に今は、1年でもっとも潮位が高い時期で高潮が起きやすくなっていて、東日本や西日本の沿岸では、台風の接近や満潮に近い時間帯を中心に高潮による浸水に警戒してください。
「様子を見に」は非常に危険!
台風や大雨のたびに水田や水路の様子を見に行って流され、亡くなる人が後を絶ちません。
特に、今は稲穂が育つ時期ですが、大雨の際に見回りに行くと非常に危険です。
雨や風がおさまるまでは、水田や水路、川には近づかないようにしてください。