理稀くんは今月12日に周防大島町にある母親の実家を訪れ、祖父などと海岸に行くため家を出ましたが、1人で家の方向に引き返したあと、行方が分からなくなっていました。
警察は理稀くんの顔写真を公開して情報の提供を呼びかけるとともに、消防など合わせておよそ150人の態勢で捜索を続けていました。
そして15日午前7時ごろ、ボランティアで捜索に訪れていた大分県日出町の尾畠春夫さん(78)が実家の北東にある山の中で男の子を見つけて警察に引き渡し、祖母が理稀くんと確認しました。
警察によりますと、発見された時は山の中の沢でしゃがんでいて、尾畠さんがあめを渡すとかみ砕いて食べたということです。
理稀くんは病院で手当てを受けていますが、診察した医師によりますと体には小さな切り傷はあるものの目立ったけがは無く、母親に甘えるなど元気な様子を見せているということです。
見つかったのは山口県防府市の藤本理稀くん(2)です。
理稀くんは今月12日に周防大島町にある母親の実家を訪れ、祖父などと海岸に行くため家を出ましたが、1人で家の方向に引き返したあと、行方が分からなくなっていました。
警察は理稀くんの顔写真を公開して情報の提供を呼びかけるとともに、消防など合わせておよそ150人の態勢で捜索を続けていました。
そして15日午前7時ごろ、ボランティアで捜索に訪れていた大分県日出町の尾畠春夫さん(78)が実家の北東にある山の中で男の子を見つけて警察に引き渡し、祖母が理稀くんと確認しました。
警察によりますと、発見された時は山の中の沢でしゃがんでいて、尾畠さんがあめを渡すとかみ砕いて食べたということです。
理稀くんは病院で手当てを受けていますが、診察した医師によりますと体には小さな切り傷はあるものの目立ったけがは無く、母親に甘えるなど元気な様子を見せているということです。
脱水症状も点滴で回復へ
藤本理稀くん(2)が搬送された山口県柳井市の周東総合病院によりますと、理稀くんは脱水症状があったものの、点滴をして現在は回復に向かっているということです。
体には小さな切り傷があるものの目立ったけがはなく、大事をとって数日間、入院するということです。
診察した竹ノ下由昌医師は「診察の時に『いやだ』とぐずったり、お母さんに甘えたりしていて、2歳児らしい様子を見せています。元気な姿を見て生命力が強いなと驚きました」と話していました。
祖父「まさか沢まで自力で行くとは驚き」
藤本理稀くん(2)の祖父の正憲さん(66)は、15日午後、報道陣の取材に応じ、「見つかってほっとしました。この家のまわりしか探していなかったので、まさか沢のところまで自力で行っていたとは驚きました。道には石がごろごろしていて、歩くにも滑るような場所です。沢にいたから、水などを飲んでいたんだと思います」と話していました。
また、理稀くんと再会した時の母親の様子については「目をぱっちり開いた孫の顔を見て、ひたすら名前を呼んで喜び、涙を流していました」と説明し、「ボランティアの男性には本当にありがとうの言葉しかないです」と話していました。
SNSに多くの安どの声
2歳の男の子が発見されたことがニュースで報じられると、SNS上には安どの声が数多く書き込まれています。
ツイッターでは、同じ2歳の子どもがいるという人が「発見のニュースを見てから数分置きに泣ける。よくぞ無事で。本当によかった」といった書き込みをしていたり、自分の子どもが迷子になった経験を持つ人が「ご家族もどんなにかほっとしたことだろう。昔ウチの子もほんの数分だけど、ちょっとした山みたいなところで迷子になったことがあります無事発見のニュース。ほんとによかった!」などといったツイートをしていました。
中には、お盆の時期ということもあり、「これは確実にご先祖様が一緒にそばにいて守ってたパターンだ。お盆に帰省してきちんと墓参りしてるからこそ先祖様が子どもの命を守ってくれてたんやで」といった書き込みも見られました。