日本新聞: 広島土砂災害から11年大きな被害あった安佐南区で追悼の催し

広島ひろしま土砂どしゃ災害さいがいから11年じゅういちねん大おおきな被害ひがいあった安佐南あさみなみ区くで追悼ついとうの催もよおし

N2 Aug 20, 2025 12:08 48

Furigana 翻译

広島ひろしま市しで77人ななじゅうななにんが犠牲ぎせいとなった土砂どしゃ災害さいがいから8月はちがつ20日はつかで11年じゅういちねんです。大おおきな被害ひがいがあった安佐南あさみなみ区くでは、亡なくなった人ひとたちを追悼ついとうする催もよおしが未明みめいから開ひらかれました。

2014年にせんじゅうよねん8月はちがつ20日はつかの広島ひろしま市しの土砂どしゃ災害さいがいでは集中しゅうちゅう的てきな豪雨ごううによって市内しないの166か所ひゃくろくじゅうろっかしょで土石流どせきりゅうや崖がけ崩くずれが発生はっせいし、災害さいがい関連かんれん死しを含ふくめて77人ななじゅうななにんが亡なくなりました。

このうち40人よんじゅうにん以上いじょうが犠牲ぎせいになった安佐南あさみなみ区く八木やぎ3丁目さんちょうめでは、自治じち会長かいちょうとボランティアが災害さいがい発生はっせい時刻じこくに近ちかい午前ごぜん0時れいじごろから追悼ついとうの催もよおしを開ひらき、慰霊いれい碑ひの前まえにおよそ200個にひゃっこの灯あかり籠ろうが並ならべられました。

灯あかり籠ろうに火ひがともされると「8・20」の数字すうじとともに、地域ちいきの住民じゅうみんなどがつづった「笑顔えがおいっぱいの楽たのしいまちにしたい」とか「防災ぼうさいの大切たいせつさを次つぎの世代せだいの人々ひとびとに伝つたえていきたい」といったメッセージが浮うかび上あがりました。

訪おとずれた遺族いぞくは亡なくなった家族かぞくの写真しゃしんを慰霊いれい碑ひの前まえに並ならべて花はなや線香せんこうを手向たむけたあと、黙もくとうの合図あいずで静しずかに手てを合あわせていました。

自治じち会長かいちょうの財原ざいはら一夫かずおさんは「亡なくなった方かたと一緒いっしょに遊あそんだり、お酒さけを飲のんだりしたことなどを思い出おもいだしながら祈いのりました。

災害さいがいの際さいには早はやめに避難ひなんをして、みんなで連絡れんらくを取とり合あいながら安全あんぜんを守まもっていきます」と話はなしていました。

小学校しょうがっこうに献花けんか台だい遺族いぞくなどが追悼ついとう

安佐南あさみなみ区くの小学校しょうがっこうには献花けんか台だいが設もうけられ、遺族いぞくなどが亡なくなった人ひとたちを追悼ついとうしました。

被害ひがいが大おおきかった地域ちいきにある安佐南あさみなみ区くの梅林ばいりん小学校しょうがっこうには、学区がっく内ないで亡なくなった68人ろくじゅうはちにんの犠牲ぎせい者しゃの名前なまえが刻きざまれた慰霊いれい碑ひがあり、その前まえには20日はつか朝あさから献花けんか台だいが設もうけられました。

訪おとずれた遺族いぞくや地元じもとの人ひとたちは、花はなを手向たむけて手てを合あわせるなどして追悼ついとうしていました。

兄あに夫婦ふうふを亡なくしたという88歳はちじゅうはっさいの男性だんせいは「兄あにの家族かぞくとは毎年まいとし正月しょうがつには集あつまって楽たのしく過すごしていました。

毎年まいとし慰霊いれい碑ひを見みると、当時とうじのことを思い出おもいだします。残のこった家族かぞくのことを見守みまもってほしいと心こころの中なかで兄あにに伝つたえました」と話はなしていました。

献花けんか台だいを設置せっちした、地域ちいきの自主じしゅ防災ぼうさい組織そしきの松井まつい憲けんさんは「去年きょねんまでの10年間じゅうねんかんは自分じぶんたちの生活せいかつを整ととのえるのが大変たいへんでしたが、これからは経験けいけんを伝承でんしょうして学まなんでいけるよう発信はっしんしていく必要ひつようがあります。