自動車レースのF1(フォーミュラワン)に参戦する独自動車大手ダイムラーのメルセデス・チームは9日までに、肺炎患者の呼吸を補助する装置を今週中に1万台、英国の医療制度である国民保健サービス(NHS)に納入すると発表しました。
チームは英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(UCL)、同大学病院と共同で「持続的気道陽圧(CPAP)装置」を開発しました。
CPAP装置は新型コロナウイルス感染による肺炎患者らが酸素マスクだけでは十分に呼吸できない場合に気道を広げ、送り込む酸素の量を増やすために使われます。現場で不足している人工呼吸器を使わずに済み、その分だけ集中治療室のベッドやスタッフの手をあけることができます。