日本新聞: 旧優生保護法裁判政府「除斥期間」適用の主張取り下げ調整

旧きゅう優生ゆうせい保護ほご法ほう裁判さいばん政府せいふ「除じょ斥期間きかん」適用てきようの主張しゅちょう取り下とりさげ調整ちょうせい

Jul 17, 2024 06:07 3

Furigana

旧きゅう優生ゆうせい保護ほご法ほうをめぐり政府せいふは、先さきの最高さいこう裁判所さいばんしょの判決はんけつを踏ふまえ、今いまも審理しんりが続つづく別べつの裁判さいばんでは不法ふほう行為こういを受うけて20年ねんが過すぎると賠償ばいしょうを求もとめる権利けんりがなくなるという「除じょ斥期間きかん」の適用てきようの主張しゅちょうを取り下とりさげる方向ほうこうで調整ちょうせいしています。

全国ぜんこく各地かくちの旧きゅう優生ゆうせい保護ほご法ほうをめぐる裁判さいばんのうち上告じょうこくされた4件けんについて、最高さいこう裁判所さいばんしょは7月つき、「旧きゅう優生ゆうせい保護ほご法ほうは憲法けんぽう違反いはんだ」とする初はじめての判断はんだんを示しめし、国くにに賠償ばいしょうを命めいじる判決はんけつが確定かくていしています。

裁判さいばんでは不法ふほう行為こういから20年ねんが過すぎると賠償ばいしょうを求もとめる権利けんりがなくなるという「除じょ斥期間きかん」の適用てきようを国くにが求もとめ、大おおきな争点そうてんとなりましたが、最高さいこう裁判所さいばんしょは「請求せいきゅう権けんが消滅しょうめつしたとして国くにが損害そんがい賠償ばいしょう責任せきにんを免まぬかれることは、正義まさよし・公平こうへいの理念りねんに反はんする」などとして退しりぞけました。