日本新聞: 米アップル最新「iPhone14」発表高価格帯受け入れられるか

米べいアップル最新さいしん「iPhone14」発表はっぴょう高こう価格かかく帯たい受け入うけいれられるか

Sep 8, 2022 11:09

Furigana

アメリカのIT大手おおてアップルは、高こう価格かかく帯たいの機種きしゅで、画素がそ数すうをこれまでの4倍ばいにするなどカメラの性能せいのうを向上こうじょうさせた最新さいしんのスマートフォンを発表はっぴょうし、世界せかい的てきな景気けいき減速げんそくへの懸念けねんが高たかまる中なか、消費しょうひ者しゃにどこまで受け入うけいれられるか、注目ちゅうもくされます。

アメリカのアップルは7日にち、カリフォルニア州しゅうの本社ほんしゃで最新さいしんのスマートフォン「iPhone14」のシリーズ4機種きしゅを発表はっぴょうしました。

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいの影響えいきょうで、オンラインのイベントが続つづいてきましたが、今回こんかいは、3年ねんぶりに対面たいめんでの新しん製品せいひんの発表はっぴょうとなりました。

このうち、高こう価格かかく帯たいの機種きしゅでは、画素がそ数すうをこれまでの4倍ばいにあたる4800万まん画素がそにするなど、カメラの性能せいのうを向上こうじょうさせ、より鮮明せんめいな写真しゃしんが撮影さつえいできるとしています。

日本にっぽんでの価格かかくは、最もっとも安やすいもので税込ぜいこみ11万まん9800円えんからで、今月こんげつ9日にちから予約よやくを受け付うけつけるとしています。

スマホカメラの画素がそ数すうをめぐっては、韓国かんこくのサムスン電子でんしも性能せいのうの向上こうじょうを図はかり、競争きょうそうが激はげしくなっています。

世界せかい的てきな景気けいき減速げんそくへの懸念けねんが高たかまる中なか、今回こんかい発表はっぴょうした高こう価格かかく帯たいの新しん製品せいひんが消費しょうひ者しゃにどこまで受け入うけいれられるか、注目ちゅうもくされます。

米べい調査ちょうさ会社かいしゃ 4～6月つきの出荷しゅっか台数だいすうシェアアップルは2位い

アメリカの調査ちょうさ会社かいしゃIDCによりますと、ことし4月つきから6月つきまでの3か月かげつ間かんに世界せかいで出荷しゅっかされたスマートフォンの台数だいすうは、2億おく8600万まん台だいと、前まえの年としの同おなじ時期じきと比くらべて8.7％減少げんしょうしました。

世界せかい的てきな景気けいき減速げんそく懸念けねんが背景はいけいにあると調査ちょうさ会社かいしゃでは分析ぶんせきしています。

メーカー別べつのシェアは、韓国かんこくのサムスン電子でんしが21.8％で首位しゅい、次ついでアップルが前まえの年としの同おなじ時期じきの3位いから2位いに浮上ふじょうし15.6％、一方いっぽう、中国ちゅうごくのシャオミが13.8％と3位いに後退こうたいしました。

IDCは、供給きょうきゅうの問題もんだいが改善かいぜんし、生産せいさんが回復かいふくしてきたものの、記録きろく的てきなインフレと経済けいざいの先行さきゆき不透明ふとうめい感かんの影響えいきょうから世界中せかいじゅうのすべての地域ちいきで在庫ざいこが増加ぞうかしたなどと分析ぶんせきしています。

こうした経済けいざい情勢じょうせいがことしのiPhoneの発表はっぴょうの時期じきに影響えいきょうしたという見方みかたもあります。

おととしの新型しんがた機種きしゅの発表はっぴょう会かいは10月つき13日にち、去年きょねんも9月つき14日にちで、1週間しゅうかんほど発表はっぴょうが早はやまっています。

アップルの事情じじょうに詳くわしい投資とうし銀行ぎんこうのアナリストは、「世界せかい的てきな景気けいき後退こうたいリスクは依然いぜんとして高たかく予測よそく不可能ふかのうだ。できるだけ早はやく発表はっぴょう、出荷しゅっかすることがリスクを最小さいしょう限げんに抑おさえることになると考かんがえているのだろう」などと指摘してきしています。

日本にっぽんでは発売はつばい時じの価格かかく初はつの10万まん円えん超ちょうに

会社かいしゃの発表はっぴょうによりますと、日本にっぽんでの発売はつばい価格かかくは今回こんかい最もっとも安やすい機種きしゅで11万まん9800円えんと、より安価あんかなモデルがあった去年きょねん9月つきの発表はっぴょうの時ときより3万まん3000円えん高たかくなり、発売はつばい時じの価格かかくが初はじめて10万まん円えんを超こえました。

また、最もっとも高たかい機種きしゅは、23万まん9800円えんで、最高さいこう価格かかくでも初はじめて20万まん円えんを超こえました。