14日、ホステスたちの勉強会が開かれました。
先生は大阪国税局の職員。
来年10月から始まるインボイス制度について学びます。
消費税が10%に増税されたときに、食料品などの税率を8%に据え置く軽減税率が適用されたことから、導入することになりました。
客は合わせて14300円を店に支払います。 店から報酬を受けているホステスは個人事業主と見なされています。 ホステスの報酬が1万円、衣装代が7000円だったとします。 インボイスの登録をしていると仕入れの時の税額控除ができるため、 ▽店が支払う消費税は1300円から1000円を引いた「300円」 ▽ホステスが支払う消費税は1000円から700円を引いた「300円」です。 しかしインボイスの登録をしていないと ▽店は「1300円」 ▽ホステスは「1000円」 と、それぞれ消費税の支払い金額が増えます。
インボイスに登録している事業主や会社を優先しようという動きにつながるかもしれません。
今後、会社から利用する際は「インボイス登録している店か確認を」と求められるかもしれません。
「日本アニメーター・演出協会」はことし7月「インボイス制度への懸念に関する意見表明」を出しました。 その中では「アニメ制作者の多くはフリーランスで『免税事業者』だが、制度の導入により、取り引き先の制作会社などから『仕入税額控除』ができないことを理由に不利益な扱いを受けるおそれを避けるため、課税事業者となる選択を迫られることになる」と指摘しています。 さらに「アニメ制作会社の半数近くは赤字で、インボイス制度は運営コストと税負担の双方で、制作現場の環境を悪化させる」と指摘しています。 また「日本漫画家協会」もことし7月「現行のインボイス制度導入反対について」の声明を発表しました。 漫画家の大半がフリーランスとして創作活動を行っていて「免税事業者」が多い中、インボイスを発行するためには、課税事業者への変更を余儀なくされること。 インボイスに登録しないと発注元との関係悪化が懸念されるし、登録すると事務作業が膨大なこと。 さらに、ペンネームで活動することの多い漫画家にとっては、インボイス発行事業者になると「適格請求書発行事業者公表サイト」に氏名が公表されるため、個人情報保護への懸念を抱く漫画家もいることなどを指摘しています。
今のところ登録率はおよそ30%。
インボイスが導入されるとどうなる?
消費税の控除が受けられなくなるかも
一方で懸念の声も…
登録率はおよそ30%