ボーイングのマレンバーグCEO=
最高経営責任者は
4日、インドネシアとエチオピアで
墜落した
新型の
小型機737MAX
8について、
墜落前に
機体の
姿勢を
制御する
システムが
誤った
データをもとに
作動していたことを
認めました。ボーイングのマレンバーグCEOは
4日、ビデオ
メッセージを
公表し、
この中で、
先月エチオピアで
起きた
墜落事故について「エチオピア
政府が
公表した
報告書によれば、
去年インドネシアで
起きた
墜落事故と
同様に、
今回の
事故でも、
機首の
傾きを
感知するセンサーの
誤った
情報によって
自動制御システムが
作動したことは
明らかだ」と
述べました。
相次いで墜落した737MAX8には「MCAS」と呼ばれる、自動で機体の姿勢を制御するシステムが搭載されていました。
エチオピア政府の報告書ではインドネシアの墜落機と同様に、パイロットが機首を上げる操作をしたあとに、自動で逆に機首を下げる動きをしていた記録が示されていますが、ボーイングが2つの機体で同じ現象が起きていたと認めるのはこれが初めてです。
ただマレンバーグCEOは、このシステムが墜落の原因になったのかについては「最終的な報告書はまだ明らかになっていない」としています。そのうえで「こうしたリスクを除去するのがわれわれの責務だ」と述べ、再発防止に取り組む考えを示しました。