日本新闻: 平成から令和へ旧片上鉄道の特別車両運転岡山美咲町

平成へいせいから令りょう和わへ旧きゅう片上かたがみ鉄道てつどうの特別とくべつ車両しゃりょう運転うんてん岡山おかやま美咲みさき町まち

Apr 7, 2019 16:04

Furigana

平成へいせいの初はじめに本来ほんらいの役目やくめを終おえ、熱心ねっしんな鉄道てつどうファンによって一部いちぶが保存ほぞんされた、岡山おかやま県けんの旧きゅう片上かたがみ鉄道てつどうで７なな日にち、元号げんごうが「平成へいせい」から「令りょう和わ」へとかわるのを記念きねんする特別とくべつ車両しゃりょうが運転うんてんされ、多おおくの鉄道てつどうファンなどでにぎわいました。岡山おかやま県けん東部とうぶを南北なんぼくに走はしっていた旧きゅう片上かたがみ鉄道てつどうは、鉄鉱てっこう石せきを運はこぶため民間みんかん会社かいしゃによって作つくられましたが、平成へいせい３さん年ねん、鉱山こうざんの閉鎖へいさに伴ともなって、70年ねん余あまりの歴史れきしに幕まくを下おろしました。

現在げんざいは熱心ねっしんな鉄道てつどうファンが、岡山おかやま県けん美咲みさき町まちに残のこされた400メートルの線路せんろと古ふるいディーゼルカーを使つかって、月つきに１いち度ど、鉄道てつどうファンや観光かんこう客きゃくを乗のせて運転うんてんを行おこなっています。

７なな日にちは平成へいせい最後さいごの運転うんてん日びのため、日本にっぽんで最もっとも古ふるい昭和しょうわ９きゅう年ねんに製造せいぞうされたディーゼルカーに、「さようなら平成へいせい号ごう」とか「こんにちは令りょう和わ号ごう」というヘッドマークをつけた特別とくべつ車両しゃりょうが線路せんろを行おこなったり来きたりしました。

赤あかとクリーム色しょくのツートーンのレトロな車両しゃりょうが、甲高かんだかい警笛けいてきを鳴ならして満開まんかいの桜さくらの中なかを走り抜はしりぬけると、訪おとずれた多おおくの人ひとたちがカメラのシャッターを切きっていました。

片上かたがみ鉄道てつどうが廃止はいしされる前まえの昭和しょうわ58年ねん以来いらい、36年ねんぶりに訪おとずれたという大阪おおさか府ふの男性だんせいは、当時とうじ撮とった写真しゃしんを手てに乗車じょうしゃし、「昔むかしと変かわらず、動うごいていることに感激かんげきしました。保存ほぞん活動かつどうに敬意けいいを表あらわすとともに、次つぎの時代じだいにも残のこってほしいです」と話はなしていました。

この地域ちいきは平成へいせいの時代じだいを通をつうじて過疎かそ化かが進すすんだものの、鉄道てつどうの保存ほぞんが観光かんこう客きゃくの誘致ゆうちにもつながっているということで、片上かたがみ鉄道てつどう保存ほぞん会かいの森岡もりおか誠治せいじさんは「保存ほぞん活動かつどうで平成へいせいの時代じだいに3000キロの距離きょりを走はしらせることができた。車両しゃりょうにも寿命じゅみょうがあるとは思おもいますが改元かいげんを機きに距離きょりを０ぜろにリセットして、新あたらしい時代じだいにも多おおくの距離きょりを走はしらせたいです」と話はなしていました。