夏の
参議院選挙の
前哨戦となる
衆議院の
沖縄3区と
大阪12
区の
補欠選挙が
告示されました。
選挙結果は
安倍総理大臣の
政権運営や
各党の
選挙戦略などに
影響を
与えることも
予想され、
今月21
日の
投票日に
向けて、
激しい選挙戦が
繰り広げられる
見通しです。
沖縄3区補選
衆議院沖縄3区の補欠選挙は、沖縄県の玉城知事が去年の知事選挙に立候補して失職したことに伴うものです。
立候補したのは届け出順に、
▽無所属の新人で、フリージャーナリストの屋良朝博氏(56)
▽自民党の新人で、公明党と日本維新の会沖縄県総支部が推薦する、元沖縄北方担当大臣の島尻安伊子氏(54)の2人です。
選挙区内の名護市辺野古では、政府がアメリカ軍普天間基地の移設工事を進めていて、移設を容認する立場の自民党の島尻氏を公明党と日本維新の会沖縄県総支部が推薦しているのに対し、移設反対を訴える無所属の屋良氏を立憲民主党、国民民主党、共産党、自由党、社民党、地域政党の沖縄社会大衆党が支援する構図となりました。
沖縄3区補選 候補者の第一声
屋良朝博候補は「辺野古の海には絶対に1本の指も触れさせないという決意を持って立候補を決めた。沖縄から政治を変えていこうではないか。沖縄から、この国に民主主義とはいったい何なのか問いかけていこうではないか」と訴えました。
島尻安伊子候補は「普天間基地の危険性の除去を考えた時、苦渋の選択だが、今建設中の名護市辺野古沖にいったん移さなければならない。沖縄の振興、そして何よりも沖縄に暮らす皆さんの暮らしを守っていきたい」と訴えました。
大阪12区補選
衆議院大阪12区の補欠選挙は、自民党の北川知克氏が去年12月に死去したことに伴うものです。
立候補したのは届け出順に、
▽無所属の前の衆議院議員で、共産党、自由党、社民党大阪府連合が推薦する宮本岳志氏(59)
▽日本維新の会の新人で、会社役員の藤田文武氏(38)
▽無所属で前の衆議院議員の樽床伸二氏(59)
▽自民党の新人で、公明党が推薦する会社役員の北川晋平氏(32)の4人です。
大阪では7日に投票が行われた知事選挙や府議会議員選挙で、維新の会が勝利していて、その勢いを補欠選挙につなげられるのか、それとも自民党や共産党などが態勢を立て直し、議席を獲得できるのかどうかが焦点となります。
大阪12区補選 候補者の第一声
宮本岳志候補は「この選挙に立ったのは、私以外に安倍政治と正面から対決する旗印を掲げる候補がいなかったからだ。安倍政治ノーの声を真正面から受け止めて、野党共闘勝利ののろしを上げようではないか」と訴えました。
藤田文武候補は「東京頼みの地方の発展ではなく、大阪が自立して、創意工夫と商売人の気質で、民間の力を最大限に生かして、東京と大阪の立場が逆転するような一石を投じる。大阪は維新の会に任せてほしい」と訴えました。
樽床伸二候補は「年金、医療、介護、子育ての重要4分野について、みんなが同じ方向を向いて頑張らないといけない。子どもたちや孫たちにしっかりとした未来への責任を果たしていく決意で、全力で取り組んでいく」と訴えました。
北川晋平候補は「大阪の発展が日本の発展へとつながる。そのような中で、政権与党としての政策をスピード感を持って実行していかなければならない。国と地域のパイプ役として、全身全霊を尽くしていく」と訴えました。
参院選への影響も
夏に参議院選挙が控える中、2つの補欠選挙の結果は、安倍総理大臣の政権運営や各党の選挙戦略などに影響を与えることも予想され、各党は前哨戦として全力を挙げる方針です。
補欠選挙の投票は、統一地方選挙後半戦と同じ、今月21日に行われます。