日本新聞: 福島第一原発３号機核燃料７体敷地内の保管用施設に移送

福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ３さん号機ごうき核かく燃料ねんりょう７なな体たい敷地しきち内ないの保管ほかん用よう施設しせつに移送いそう

Apr 23, 2019 17:04

Furigana

東京とうきょう電力でんりょく福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょ３さん号機ごうきの使用しよう済ずみ燃料ねんりょうプールから取り出とりだされた最初さいしょの核かく燃料ねんりょう７なな体たいが、23日にちまでに敷地しきち内ないの保管ほかん用ようの施設しせつに運はこばれました。今後こんご、核かく燃料ねんりょうを施設しせつ内ないのプールに収おさめると、１いち回かい目めの取り出とりだしの作業さぎょうが完了かんりょうします。福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ３さん号機ごうきでは、事故じこで溶とけ落おちた核かく燃料ねんりょうと別べつに、原子げんし炉ろ建屋たきのや内ないの燃料ねんりょうプールに残のこされていた未み使用しようの核かく燃料ねんりょう52体たいと使用しよう済ずみ燃料ねんりょう514体たいを取り出とりだす作業さぎょうが、今月こんげつ15日にちから始はじまりました。

23日にちまでに未み使用しようの核かく燃料ねんりょう合あわせて７なな体たいがキャスクと呼よばれる輸送ゆそう用ようの容器ようきに入いれられ、およそ100メートル離はなれた「共用きょうようプール」と呼よばれる専用せんようの施設しせつに運はこばれました。

メルトダウンを起おこした原子げんし炉ろがある建屋たきのやから、燃料ねんりょうプールの核かく燃料ねんりょうが運び出はこびだされたのは初はじめてです。

共用きょうようプールは冷却れいきゃく水すいで満みたされていて、今後こんご、核かく燃料ねんりょうをキャスクから取り出とりだしてプール内ないのラックに移うつすと、１いち回かい目めの取り出とりだしの作業さぎょうが完了かんりょうします。

今回こんかいの作業さぎょうは、相次あいついだトラブルや作業さぎょう員いんの被ひばく対策たいさくなどの影響えいきょうで当初とうしょの計画けいかくより４よん年ねん４よんか月かげつも遅おくれていて、東京とうきょう電力でんりょくは、１いち回かい目めの作業さぎょうに問題もんだいがなかったか検証けんしょうしたうえで、ことし７月しちがつから２に回かい目め以降いこうの作業さぎょうを行おこない、来年らいねん度どまでにすべての核かく燃料ねんりょうの取り出とりだしを終おえたいとしています。

「安全あんぜん第だい一いちで取り組とりくむ」

東京とうきょう電力でんりょく福島ふくしま復興ふっこう本社ほんしゃの大倉おおくら誠まこと代表だいひょうは、「なかなか約束やくそくしたスケジュールどおりにいかず心配しんぱいをおかけしましたが、無事ぶじに１ひとつ目めのキャスクの移動いどうを終おえました。引き続ひきつづき安全あんぜん第だい一いちで取り組とりくみ、2020年度ねんど中ちゅうに566体たいの燃料ねんりょうを取り出とりだしたい」と話はなしています。