バス運転手「バス乗り込む小学生を切りつけた」
警察によりますと、事件を目撃したカリタス小学校の通学バスの運転手は「小学生を乗せるためにバス停で止まっていたところ、男が前方にあるコンビニエンスストアの辺りから両手に刃物を持って歩いてきた。そして、バスに乗り込もうとしていた小学生たちを次々に切りつけた。『何をやっているんだ』と男に声をかけると、男は数十メートル後方に逃げ、そこで自分を刺した」と話しているということです。
また、バス停付近以外にコンビニエンスストアの近くにも血痕が残されていたということです。
「子どもの叫び 耳から離れず」
事件発生時に、現場から線路をはさんで50メートル余り離れた屋外で仕事をしていた男性は「複数の女の子の悲鳴が聞こえたので見てみると、制服を着た15人ほどの女の子がこちらの方向に逃げてきました。引率の教員は『警察に通報して下さい』と叫んでいました。現場近くのコンビニの駐車場には人が倒れているのが見えました。昔からこの地域に住んでますが事件現場の周辺には朝はいつも通学の子どもたちがたくさんいました。子どもの叫び声が耳から離れずショックを受けています」と話していました。
「突然、『キャー』と叫び声」
現場近くの住宅に住む79歳の男性は事件当時の状況について、「自宅で新聞を読んでいたら突然、何人もの『キャー』という叫び声が聞こえ、家の庭に出たところ、道路を挟んで向かいのマンションの駐車場に倒れている人や泣いているような子どもがいるのが見えて、ランドセルや本が散乱していた。子どもたちは輪になってけがした子を囲んでいるようだった。母親と思われる女性が大きな声で子どもの名前を呼びながら救急隊のテントに入っていくのも見えた」と話していました。
一方、ふだんのスクールバス乗り場での様子については「多くの子どもたちがバスを待つ間、本を読んでいたのを覚えている。親の気持ちを考えると悲しいし、怒りも感じる」と目を潤ませて話していました。
「『お母さん。しっかりして』と励ましていた」
すぐ近くの住宅の89歳の女性は「午前7時半ごろ新聞を取りに外に出ると男性と女性がコンビニエンスストアの外に倒れていた。少し離れたバス停のほうには女の子が倒れて、みんなぐったりして動かなかった。周りの人たちは倒れた女性に『お母さん。しっかりして』と声をかけて励ましていた。そばで男の子が女性の手を握りしめてうつむいていた」と話していました。
「ランドセル散乱」
現場近くに住む男性は「朝、消防車のすごい音がして現場近くに行くと血だらけで男性が倒れていた。近くの小学校のバス停があり、小学生が倒れていたほかランドセルなどが散乱していた。小学校のバス停から20mほど離れた市バスのバス停にも男性が血だらけで倒れていた。ふだんは平穏な場所なのでこんなことが起きて怖いです」と話していました。
「助け求める小学生の姿」
現場近くに住む50代の男性は「サイレンの音を聞いて家を出たら、大人3人がコンビニの駐車場で倒れていました。1人は首を刺されて動けないようで、3人とも救命措置を受けていました。近くにはバス停があり、いつも小学生が集まっています。当時、コンビニには助け求める複数の小学生の姿もありました。ふだんは静かな場所なだけに驚いています」と話していました。
「男性が血を流して倒れていた」
事件の直後の様子を目撃した、現場近くの会社に勤める30代の男性は「従業員を送迎して戻ってきたらサイレンが鳴っていたので外に出ると、近くのバス停のそばの路上に男性が血を流して倒れていた。バス停の近くには学校専用のバス乗り場があり、スクールバスが止まっていたが、子どもたちの姿は見えなかった。現場の通りは駅に近く、朝は通勤の人が大勢通るし、車の往来も激しい。とても物騒だと思った」と話していました。
「ふだんから子どもが遊ぶ場所」
登戸第一公園の近くに住む60代の女性は「午前8時ごろにサイレンが鳴っていたので何があったのだろうと思っていました。午前7時40分ごろに公園の近くに段ボールを出しに行った時には、公園では特に異変はなかったので驚きました。公園はふだんから子どもがよく遊んでいる場所でした」と話していました。