パキスタン・ラトデロ 世界で6番目に多い2億人以上の人口を抱えるパキスタンで、HIV(エイズウイルス)の感染拡大が深刻化しています。専門家からは、医師による注射針の使い回しが全国規模で行われていることを一因とする声が上がっています。
パキスタン当局は26日、過去2カ月の間に南東部シンド州にある人口33万人の街ラトデロで681人がHIVに感染したと発表しました。このうち537人は2~12歳の子どもだということです。
保健省の高官は26日、首都イスラマバードで会見を開き「病院が患者であふれている」実態を説明しました。
同高官はまた、パキスタンでの重大な問題として、使用済みの注射器が再度包装され、売りに出されていることに言及しました。現時点で当局は、今回の集団感染の原因を特定していません。