日本新聞: 「自分が殺害しないと」元農水事務次官悩み抱え込んでいたか

「自分じぶんが殺害さつがいしないと」元もと農水のうすい事務じむ次官じかん悩なやみ抱え込かかえこんでいたか

Jun 4, 2019 04:06

Furigana

農林水産省のうりんすいさんしょうの元もと事務じむ次官じかんの76歳さいの父親ちちおやが44歳さいの長男ちょうなんを刺さしたとして逮捕たいほされた事件じけんで、父親ちちおやは「自分じぶんが殺害さつがいしないといけないと思おもった」と供述きょうじゅつしていることが警視庁けいしちょうへの取材しゅざいでわかりました。家庭かてい内ないで暴力ぼうりょくをふるっていた長男ちょうなんについて、両親りょうしんが行政ぎょうせいに相談そうだんした形跡けいせきはなく、警視庁けいしちょうは家庭かてい内ないで悩なやみを抱かかえた末すえの事件じけんとみて調しらべています。今月こんげつ１いち日にち、東京とうきょう練馬ねりま区くの住宅じゅうたくで、無職むしょくの熊澤くまさわ英一郎えいいちろうさん（44）が包丁ほうちょうで刺さされて死亡しぼうし、警視庁けいしちょうは父親ちちおやで農林水産省のうりんすいさんしょうの元もと事務じむ次官じかん、熊澤くまさわ英昭ひであき容疑ようぎ者しゃ（76）を逮捕たいほし、詳くわしいいきさつを調しらべています。

熊澤くまさわ容疑ようぎ者しゃは「長男ちょうなんは日常にちじょう的てきに家庭かてい内ないで暴力ぼうりょくをふるっていて、身みの危険きけんを感かんじた」と供述きょうじゅつし、暴力ぼうりょくは中学ちゅうがく時代じだいから始はじまったということですが、その後そのごの調しらべで「自分じぶんが殺害さつがいしないといけないと思おもった」と供述きょうじゅつしていることが警視庁けいしちょうへの取材しゅざいでわかりました。

警視庁けいしちょうや練馬ねりま区く役所やくしょによりますと、長男ちょうなんの暴力ぼうりょくについて両親りょうしんが行政ぎょうせいなどに相談そうだんした形跡けいせきはなく、先週せんしゅう、川崎かわさき市しで51歳さいの男おとこが小学生しょうがくせいらを包丁ほうちょうで殺傷さっしょうした事件じけんを見みて「息子むすこも周まわりに危害きがいを加くわえるかもしれないと不安ふあんに思おもった」という趣旨しゅしの供述きょうじゅつをしているということです。