ピエール瀧、本名・瀧正則被告(52)はことし3月、コカインを使用したとして麻薬取締法違反の罪に問われています。
初公判は5日午前10時半から東京地方裁判所で開かれ、瀧被告は黒っぽいスーツで紺色のネクタイを身につけ、裁判官に一礼をしてから法廷に入りました。
そして裁判官から法廷の真ん中に立つように促されると、はっきりとした口調で「はい」と答え、背筋を伸ばして裁判官のほうをまっすぐ見ていました。
裁判官から起訴された内容に間違いがないか質問されると、「ありません」と述べ、罪を認めました。
このあと検察は、被告が20代の頃から違法な薬物を使用していたことや、ミュージシャンの仕事が忙しく、ストレスを感じて継続的に使用していたと指摘しました。
5日は被告人質問や検察による求刑が行われ、審理がすべて終わる見通しです。
傍聴席求め1200人余が
東京地方裁判所には傍聴を希望する多くの人が訪れ、裁判所の外まで長い列ができました。裁判所によりますと、傍聴席21席に対して1266人が並び、抽選の倍率はおよそ60倍となりました。