大手の自動車用品店が販売している安全装置は、車の配線に取り付けると、時速10キロ未満ではアクセルペダルを勢いよく踏み込んでもエンジンの回転数が上がらず、急発進を防ぐ仕組みになっています。
草津市にある店舗には、6日も60代後半の男性が訪れ、マイカーに装置を取り付けてもらい店員から「アクセルペダルを急に踏むと警報音も鳴って回転数が上がりません」などと説明を受けていました。
購入した男性は「最近は高齢者の事故が多いので買わないといけないと思った。本当は踏み間違いをしない運転をするべきだが、万が一の時には少し安心になると思う」と話していました。
この安全装置は取り付け費用も含め3万2000円余りしますが、店には「事故のニュースを見て気になった」という問い合わせの電話が相次いでいるということで、滋賀県内の店舗での5月の販売数は前の月の10倍になったということです。
スーパーオートバックス湖南の田中佑典さんは「購入者の多くは高齢者ですが、子どもが父親のために取り付けるケースもあります。若い人でも踏み間違いはあるので、幅広い世代の方に知ってもらいたい」と話していました。