ニューヨークの
中心部マンハッタンの
高層ビルの
屋上に10
日午後、
ヘリコプターが
衝突して
パイロットが
死亡しました。
地元当局は、テロを
示す証拠はないとしていますが、
ヘリコプターは、
航空当局の
許可を
得ずに
飛行していたということで
事故に
至ったいきさつを
調べています。ニューヨーク
中心部のマンハッタンで、10
日午後1時半すぎ(
日本時間の11
日未明)
大手生命保険会社が
所有する
高さ200
メートル余り、50
階を
超す高層ビルの
屋上に
ヘリコプターが
衝突しました。
ヘリコプターには当時、パイロットが1人で乗っていましたが、この事故でパイロットは死亡しました。ビルの中にいた人は避難し、けが人はいないということです。
現場近くで記者会見したニューヨーク市のデブラシオ市長は、「テロをうかがわせる証拠や現在進行形の脅威はない」と述べて、パイロットの操縦ミスによる事故だという見方を示しました。
また、市長とともに会見した警察や消防によりますと、死亡したパイロットは約3キロ離れたヘリポートを離陸してから11分後に現場のビルの屋上に衝突したということです。
また、ヘリコプターは当時、航空当局から許可を得ずに飛行していて、警察でいきさつを調べています。
ヘリは大破
ニューヨークの消防当局が公開した現場の写真では、ヘリコプターは機体の元の形が分からないほど大破して黒く焦げた機体の一部が散乱している様子が確認できます。
また、別の写真では、高層ビルの屋上に設置された鉄製の通路がひしゃげ、手すりもねじ曲がるなど衝撃の大きさがうかがえます。
現場周辺は飛行制限区域
アメリカのFAA=連邦航空局によりますと、ヘリコプターが衝突した高層ビル付近の空域は、トランプ大統領の自宅のトランプタワーがあることから、人命救助など一部の航空機を除いて飛行が制限されているということです。
飛行制限は、トランプ大統領の就任前日のおととし1月19日から実施されていて、対象範囲はトランプタワーから半径1.8キロ、高度約900メートルの空域だということです。
事故のあった現場は、トランプタワーから西に600メートル余りの地点に位置していて、飛行が制限された空域に含まれていました。