インド北部で、果物のライチに含まれる毒素の影響で子どもが脳炎を発症し、死亡するケースが相次いでいます。現地の保健当局が明らかにしたところによると、その数は過去3週間で47人に上りました。
ビハール州の当局者が13日に発表しました。州内の街にある2つの病院が診断した急性脳炎の患者は今年1月以降で計179人です。ただここ2~3週間前まで死者は出ていませんでした。
2013年には同じく北部に位置するウッタルプラデシュ州で、少なくとも351人が脳炎のために死亡しました。
州保健省は死因を低血糖とする一方で、現地で広範に栽培されているライチも要因だと指摘します。
ライチの種の毒素は、熟していない果実に高いレベルで含まれています。州内にすむ親たちに対し、子どもにしっかりと水分を摂取させ、空腹のまま就寝させないよう心掛けるように警告しました。