フランス南部トゥールーズの民家の屋根裏から見つかり、鑑定の結果イタリアの巨匠カラバッジョ(1571~1610年)の作品と判明した絵画が、謎の外国人に売却されたことが分かりました。売却は同作品がオークションにかけられる2日前に成立しました。オークションでの予想落札価格は1億5000万ユーロ(約184億円)でした。
1607年ごろの作とされるこの絵画は、旧約聖書の「ユディト記」に題材を取った「ホロフェルネスの首を切るユディト」です。
現時点で購入者の氏名は明かされていません。売り手との合意の下、購入額や作品の最終的な行く先も伏せられています。
オークション会社は、作品が「フランス国外に持ち出される見通しだ」と説明しました。一方でチュルカン氏は「とある主要な美術館で近々展示されるだろう」との見解を示しました。