日本新聞: 気象庁大雨特別警報発表の可能性も「自分の命守る意識を」

気象庁きしょうちょう大雨おおあめ特別とくべつ警報けいほう発表はっぴょうの可能かのう性せいも「自分じぶんの命いのち守まもる意識いしきを」

Jul 3, 2019 10:07

Furigana

気象庁きしょうちょうは３さん日にち午前ごぜん、臨時りんじの記者きしゃ会見かいけんを開ひらき、「場合ばあいによっては大雨おおあめ特別とくべつ警報けいほうを発表はっぴょうする可能かのう性せいもある」としたうえで「みずからの命いのちはみずからが守まもるという意識いしきを持もって特別とくべつ警報けいほうの発表はっぴょうを待まつことなく早はやめに避難ひなんしてほしい」と呼よびかけました。

気象庁きしょうちょう予報よほう課かの黒くろ良よ龍太りゅうた主任しゅにん予報よほう官かんは午前ごぜん10時じから臨時りんじの記者きしゃ会見かいけんを開ひらき、「これからあすにかけてより一層いっそう大雨おおあめになって災害さいがい発生はっせいのおそれが高たかまる見込みこみだ。非常ひじょうに激はげしい雨あめが同おなじ地域ちいきで数すう時間じかん続つづくような場合ばあいには大雨おおあめ特別とくべつ警報けいほうを発表はっぴょうする可能かのう性せいもあり、土砂どしゃ災害さいがいや低ひくい土地とちの浸水しんすい、川かわの氾濫はんらんに厳重げんじゅうに警戒けいかいしてほしい」と述のべました。

そのうえで「住民じゅうみんの方々かたがたはみずからの命いのちはみずからが守まもるという意識いしきを持もって、周囲しゅういの雨あめの強つよまりを確認かくにんしてもらいたい。各地かくちの気象台きしょうだいが発表はっぴょうする警報けいほうなど気象きしょう情報じょうほうに注意ちゅういするとともに、市町村しちょうそんの避難ひなん勧告かんこくなどに従にしたがって、自分じぶんの命いのち、大切たいせつな人ひとの命いのちを守まもるために、特別とくべつ警報けいほうの発表はっぴょうを待まつことなく、早はやめ早はやめの避難ひなん、安全あんぜん確保かくほをお願おねがいしたい」と呼よびかけました。

大雨おおあめ特別とくべつ警報けいほう被害ひがい甚大じんだいな豪雨ごううで過去かこにも発表はっぴょう

気象庁きしょうちょうが発表はっぴょうする可能かのう性せいがあるとしている「大雨おおあめの特別とくべつ警報けいほう」は、５ご段階だんかいの警戒けいかいレベルのうち最もっとも高たかいレベル５ごにあたり、最大さいだい級きゅうの警戒けいかいを呼よびかける情報じょうほうです。

数すう十じゅう年ねんに一いち度どのこれまで経験けいけんしたことのないような大雨おおあめの際さいに出だされ、平成へいせい25年ねんの８月はちがつに導入どうにゅうされて以降いこう、甚大じんだいな被害ひがいが出でた豪雨ごうう災害さいがいの多おおくで発表はっぴょうされています。

平成へいせい27年ねん９月くがつの「関東かんとう・東北とうほく豪雨ごうう」では、栃木とちぎ県けん、茨城いばらき県けん、宮城みやぎ県けんに大雨おおあめ特別とくべつ警報けいほうが出でました。

関東かんとうや東北とうほくに「線せん状じょう降水こうすい帯たい」と呼よばれる発達はったつした帯状おびじょうの積乱雲せきらんうんがかかり続つづけ、記録きろく的てきな大雨おおあめとなって、茨城いばらき県けんの鬼怒きぬ川がわの堤防ていぼうが決壊けっかいするなどの大だい規模きぼな浸水しんすい被害ひがいが出でました。

おととし７月しちがつの「九州きゅうしゅう北部ほくぶ豪雨ごうう」では福岡ふくおか県けんと大分おおいた県けんに大雨おおあめ特別とくべつ警報けいほうが発表はっぴょうされ、猛烈もうれつな雨あめによって中小ちゅうしょう河川かせんの氾濫はんらんや土砂崩どしゃくずれなどの被害ひがいが出でました。

去年きょねん７月しちがつの「西日本にしにほん豪雨ごうう」では停滞ていたいした前線ぜんせんの影響えいきょうで長時間ちょうじかん雨あめが降り続ふりつづき、合あわせて11の府県ふけんに大雨おおあめ特別とくべつ警報けいほうが発表はっぴょうされました。

大だい規模きぼな浸水しんすい被害ひがいや土砂どしゃ災害さいがいが発生はっせいし、200人にん以上いじょうが死亡しぼうしました。

ただ「大雨おおあめの特別とくべつ警報けいほう」は土砂崩どしゃくずれや浸水しんすいによる重大じゅうだいな災害さいがいがすでに発生はっせいしている可能かのう性せいが極きわめて高たかい状況じょうきょうで発表はっぴょうされるため、気象庁きしょうちょうは、この情報じょうほうの発表はっぴょうを待まつことなく避難ひなんするよう呼よびかけています。