那覇市の
首里城の
主な
建物が
全焼した
火災は、
海外でも
衝撃を
持って
受け止められていて、
アメリカでは、
沖縄に
勤務した
経験の
あるアメリカ
軍の
関係者が、
首里城の
再建に
向けた
募金活動を
行っています。
アメリカの
首都ワシントン
近郊で
首里城の
再建に
向けて
募金を
呼びかけているのは、アメリカ
海兵隊の
将校の
妻、マリ・グレゴリー
さんです。
グレゴリーさんは、夫の勤務に伴いことし夏までの3年間、沖縄で暮らしましたが、家族で訪れたことのある首里城が焼けた大規模な火災に衝撃を受け、インターネット上に寄付金を募るサイトを開設しました。
沖縄に勤務した経験のあるアメリカ兵やその家族たちとともに協力を呼びかけていて、この1日半の間に2700ドル余り(日本円で29万円余り)が集まっています。
またサイトには、募金した人達からのメッセージも寄せられていて、「沖縄の人々はいつも私の家族に敬意を持って接し、沖縄の文化を共有してくれた」などと書き込まれています。
グレゴリーさんは「多くの軍関係者がいかに悲しみ、うちひしがれているかをネット上に書き込んでいます。沖縄に暮らす軍関係者は沖縄を自分の家と同じように感じています」と話していて、首里城の再建に向けた支援の輪を広げたいとしています。
沖縄駐留米軍 写真の投稿を呼びかけ
一方、沖縄に駐留するアメリカ軍は、ツイッター上に「Shuri Memories」というハッシュタグとともに、焼失する前の首里城の写真を投稿するよう兵士やその家族に呼びかけています。
呼びかけに応じた1人、海兵隊のボディッチ大佐は、母親が沖縄出身の日本人で、24年前に母親と2人で撮影した写真と、火災が起きる4日前に自分の子どもたちと一緒に撮影した写真をそれぞれ投稿しました。
ボディッチ大佐は「今はテキサス州で暮らす母親に電話で首里城の焼失を伝えると母親は泣いていた。首里城がいかに沖縄の人にとって重要か改めて認識した」などと話しています。