ことし1
年の
世相を
漢字ひと
文字で
表す「
今年の
漢字」が
京都の
清水寺で
発表され、「
密」の
文字が
選ばれました。「
今年の
漢字」は
京都に
本部が
ある日本漢字能力検定協会が
その年の
世相を
表す漢字ひと
文字を
一般から
募集し、
最も多かった
字が
選ばれます。
ことしは20万8000票余りの応募の中から「密」の文字が選ばれ、京都市東山区の清水寺で森清範貫主が大きな和紙に筆で書き上げました。
協会は「密」が選ばれた理由として、
▽新型コロナウイルスの感染拡大で「3密」ということばが使われ、多くの人が常に「密」を意識しながら行動するようなったことや、
▽離れていてもオンラインなどで大切な人との関係が「密」接になったこと、
それに、
▽政界や芸能界では内「密」や秘「密」が多かったことを挙げています。
清水寺の森貫主は「漢字を本尊に供え、世界的な新型コロナの被害でお亡くなりになった方のご冥福を心からお祈りし、来年はぜひいい年でありますようにと祈念しました。密という字には親しみという意味が含まれているので、物理的には離れても心はさらにしっかりしたつながりをもっていきたいです」と話していました。