日本新聞: 将棋「叡王戦」藤井聡太八冠タイトル戦での連勝16でストップ

将棋しょうぎ「叡あきら王おう戦せん」藤井ふじい聡さとし太たい八はち冠かんタイトル戦せんでの連勝れんしょう16でストップ

Apr 20, 2024 19:04 1

Furigana

将棋しょうぎの八はち大だいタイトルの1つ、「叡あきら王おう戦せん」五ご番ばん勝負しょうぶの第だい2局きょくが石川いしかわ県けんで行おこなわれ、藤井ふじい聡さとし太たい八はち冠かん（21）は挑戦ちょうせん者しゃの伊藤いとう匠たくみ七なな段だん（21）に敗やぶれ、対戦たいせん成績せいせきは1勝しょう1敗はいとなりました。藤井ふじい八はち冠かんのタイトル戦せんの対局たいきょくの連勝れんしょうは「16」でストップし、歴代れきだい1位いとなる17連勝れんしょうには届とどきませんでした。

「叡あきら王おう戦せん」五ご番ばん勝負しょうぶの第だい2局きょくは、石川いしかわ県けん加賀かが市しのホテルで20日にち午前ごぜん9時じに伊藤いとう七なな段だんの先手せんてで始はじまりました。

対局たいきょくは、後手ごての藤井ふじい八はち冠かんが公式こうしき戦せんでは初はじめて使つかう作戦さくせんで序盤じょばんに工夫くふうを見みせたのに対にたいし、伊藤いとう七なな段だんも冷静れいせいに応おうじて互たがいに譲ゆずらない展開てんかいが続つづきます。

その後そのご、伊藤いとう七なな段だんが相手あいての飛車ひしゃを奪うばって形勢けいせいを有利ゆうりにすると、藤井ふじい八はち冠かんも粘ねばりを見みせますがそのまま追い詰おいつめられ、午後ごご6時じ20分ふんに87手てまでで投了とうりょうしました。

この結果けっか、対戦たいせん成績せいせきは1勝しょう1敗はいのタイとなりました。

伊藤いとう七なな段だんがタイトル獲得かくとくを目指めざして藤井ふじい八はち冠かんに挑戦ちょうせんするのは3回かい目めで、今回こんかいが初はじめての白星しろぼしとなります。

一方いっぽう、藤井ふじい八はち冠かんは、去年きょねん9月つきの「王座おうざ戦せん」第だい2局きょく以降いこう、タイトル戦せんの対局たいきょくで連勝れんしょうを続つづけ、歴代れきだい1位いの大山おおやま康晴やすはる十じゅう五ご世せい名人めいじんの記録きろくの「17連勝れんしょう」まであと1勝しょうとしていましたが、連勝れんしょうは「16」でストップしました。

「叡あきら王おう戦せん」五ご番ばん勝負しょうぶはことし6月つきにかけて日程にっていが組くまれ、次つぎの第だい3局きょくは5月つき2日にちに名古屋なごや市しで行おこなわれます。

伊藤いとう七なな段だん「まだ番ばん勝負しょうぶは続つづく引き続ひきつづき頑張がんばりたい」

勝利しょうりした伊藤いとう七なな段だんは「早はやい段階だんかいで前例ぜんれいの少すくない将棋しょうぎになり、一手いって一いち手て、手探てさぐりで指さしていました。終盤しゅうばんに歩ふを打うったあたりはいけそうかなと思おもっていましたが、最後さいごもはっきりとした手順てじゅんは見みえていないままでした。藤井ふじい八はち冠かんに勝かてていなかったので、ひとつ結果けっかが出でたことはよかったですが、まだ番ばん勝負しょうぶは続つづくので引き続ひきつづき頑張がんばりたい」と話はなしていました。

藤井ふじい八はち冠かん「もう少もうすこし勝負しょうぶ手しゅを掘り下ほりさげるべきだった」

一方いっぽう、敗やぶれた藤井ふじい八はち冠かんは「序盤じょばんの作戦さくせんはやってみたらどうなのかなと思おもっていました。苦くるしいと思おもっていましたが、もう少もうすこし勝負しょうぶ手しゅを掘り下ほりさげるべきだったかもしれません。連勝れんしょうの記録きろくについてはしかたないと思おもっています。今後こんごも『名人めいじん戦せん』を含ふくめて対局たいきょくが続つづくことになるので、まずはいいコンディションで臨のぞめるようにしていきたい」と話はなしていました。