ロシア
政府は、
国産のヒト
型ロボットを
宇宙空間に
送り込むことに
初めて成功し、
今後の
宇宙開発に
弾みをつけたいねらいが
あるものとみられます。ロシアの
宇宙開発公社ロスコスモスは22
日、カザフスタンのバイコヌール
宇宙基地から
国際宇宙ステーションに
向けて、
食料や
実験機器を
積んだ
宇宙船ソユーズを
打ち上げました。
今回、ソユーズに宇宙飛行士は乗り組まず、代わりにロシア政府が開発したヒト型ロボット「フョードル」が積み込まれました。
「フョードル」は、高さ180センチ、重さ160キロで、ロシア政府が、宇宙空間や災害現場で運用しようと、5年前に開発を始めました。
宇宙空間に送り込まれるのは今回が初めてで、国際宇宙ステーションにあるロシアの実験スペースでおよそ2週間、無重力状態での動きなどを確認するということです。
ロシアは、かつて衛星の打ち上げ回数で世界一を誇っていましたが、ここ数年、失敗が相次ぎ、アメリカや中国を下回るようになりました。
アメリカが8年前にヒト型のロボットを宇宙に送り込んでいることから、ロシアとしては、アメリカに追いつくことで、今後の宇宙開発に弾みをつけたいねらいがあるものとみられます。