今大会の日本は世界ランキング48位ながら、NBA=アメリカプロバスケットボール、ウィザーズの八村塁選手やグリズリーズの渡邊雄太選手を擁して史上最強とも評価され、躍進が期待されていました。しかし1次ラウンド初戦から2連敗となり、2次ラウンド進出を逃しました。
この2試合を通じて世界レベルの試合でも修正できた課題とできなかった課題があります。
修正できた課題は試合の入り方と攻撃面です。
初戦の世界17位、トルコ戦では開始直後からの相手の激しい守備に日本はミスが重なり、第1クオーターから10点以上のリードを許しました。日本は、嫌な流れをエースの八村選手を中心とした攻撃で変えようとしましたが、八村選手が徹底的にマークされて攻撃の形が作れず、1度もリードを奪えないまま敗れました。
ワールドカップという大舞台での試合の入り方の重要性、さらにエースが封じられた時の攻撃の対応に課題を残した試合でした。
日本は2日後の第2戦、世界24位のチェコ戦でこれらの課題の修正に挑みました。
開始直後から厳しい守備を行って得点を与えず、簡単には流れを相手に渡しませんでした。
また攻撃面では初戦と同じように八村選手がマークされましたが、ほかの選手が素早いパス回しや巧みなドリブルでゴール下に切れ込んで得点を決め、フリオ・ラマスヘッドコーチも「攻撃に関しては自分たちの限界まで力が出せている」と手応えを感じていました。
一方、2試合を通じて修正できなかったのはゴール下でのボールの奪い合いとなるリバウンドです。ワールドカップのアジア予選では八村選手やニック ファジーカス選手など、2メートルを超える選手が加わったことで、リバウンドの能力が急速に向上し、本大会出場に結び付きました。
しかし、トルコ戦とチェコ戦では、ゴールが決まらなかったボールを攻撃側が再び奪う「オフェンスリバウンド」を相手により多く許し、次の攻撃につなげられるケースが目立ちました。
八村選手は「リバウンドを取れなかったことで相手にチャンスを多く作られ、シュートも打たれた。世界で勝つためにはそこを改善していかないといけない」と振り返りました。
日本は、この2試合で格上のチームを相手に課題を修正できる能力を示した一方、世界レベルにまだ達していない部分も明らかとなりました。
1次ラウンド最終戦となるアメリカ戦、さらに残る順位決定戦で、日本代表の今後につながる戦いを見せられるか、注目されます。