アメリカの
トランプ大統領は
3日、
中国がアメリカの
政権交代を
期待して
来年の
大統領選挙後まで
貿易交渉を
引き延ばそうとしていると、
批判しました。
関税の
応酬がエスカレートする
中、
今月上旬に
予定されている
米中の
閣僚級の
協議はいまも
日程が
決まっていません。
米中両国は
今月1日、
互いの
輸入品に
関税を
上乗せする
措置を
発動し
合い、
関税引き上げの
応酬に
歯止めがかからない
状況になっています。
トランプ大統領は3日、ツイッターに「中国はアメリカの新政権との交渉を望んでいる」と投稿し、中国がアメリカの政権交代を期待して、来年11月の大統領選挙後まで貿易交渉を引き延ばそうとしていると批判しました。そのうえで「私が選挙に勝てば交渉はもっと厳しくなる」と述べ、中国側をけん制しました。
トランプ大統領は中国の譲歩を引き出すため、今月上旬にワシントンで閣僚級の協議を開く意向を示していますが、中国が協議に応じるかは不明で、いまも日程が決まっていません。
一方、アメリカのISM=供給管理協会が3日に発表した先月の製造業の景況感指数は、景気の拡大と縮小の境目となる「50」を3年ぶりに下回りました。関税の応酬の長期化は中国だけでなくアメリカにも打撃を与えていて、両国の協議の行方に関心が集まっています。