イギリス
議会では、
EU=
ヨーロッパ連合からの
離脱期限の
延期を
求める法案が
週明けにも
成立する
見通しとなり、
延期は
認められないとするジョンソン
首相は、
再び議会に対し、
総選挙の
実施を
求める
方針です。
しかし、
野党側は
反対することを
決めていて、ジョンソン
首相はさらに
厳しい状況に
追い込まれています。イギリス
議会で
審議されていた、
EUからの
離脱期限を
来月末から
3か月間、
延期するよう
求める法案は、
6日までに
議会の
上下両院を
通過し、
週明けにも
女王の
承認を
経て
成立する
見通しです。
ジョンソン首相は、延期を阻止しようと一度、否決された総選挙の実施を求める動議を9日、再び下院に提出する方針です。
総選挙の実施には、下院の3分の2以上の賛成が必要で、野党側の協力が不可欠ですが、最大野党・労働党や自由民主党などは、動議に反対することで一致しました。
労働党のコービン党首は、ツイッターに投稿し、「合意なき離脱の可能性が完全になくなったら、国民に信を問い、国の将来を決める」として、現時点では選挙の実施に応じない考えを示しました。
ジョンソン首相は「際限なく離脱の延期を繰り返したいなら、選挙で国民に決めてもらおうと提案したのに拒否された」などと述べ、野党側の対応を批判しました。
このままでは総選挙実施の動議は再び否決される可能性が高く、ジョンソン首相は、さらに厳しい状況に追い込まれています。