アメリカが、ホルムズ
海峡の
安全を
確保するため
同盟国などと
結成を
検討している
有志連合について、アメリカ
軍の
制服組トップは、
民間船舶の
護衛は
原則として
その国の
軍の
艦艇が
行うという
方針を
示し、
日本を
含めた
同盟国に
有志連合への
参加を
迫るねらいも
あるとみられます。
アメリカとイランの
間で
緊張が
高まる中、アメリカ
軍の
制服組トップ、ダンフォード
統合参謀本部議長は
9日、ホルムズ
海峡と
周辺の
海域のシーレーン=
海上交通路の
安全を
確保するため、
同盟国などとの
有志連合の
結成を
検討していることを
明らかにしました。
ダンフォード議長によりますと、アメリカ軍の主な任務は周辺海域での偵察などで得られたデータをパトロールに参加する各国の軍の艦艇に提供する活動になるということです。そのうえで、ダンフォード議長は、「民間船舶の護衛については、その国の軍の艦艇によって行われることになるだろう」と述べ、参加国の艦艇が自国の船を護衛する方針を示しました。
ホルムズ海峡をめぐって、トランプ大統領は先月のタンカー攻撃事件のあと、ツイッターに「すべての国々は自国の船を自分で守るべきだ」と投稿し、関係国に応分の負担を求める考えを示していました。
ダンフォード議長は今後、2週間程度で参加国を見極める考えですが、民間船舶の護衛は原則としてその国の軍の艦艇が行うという方針を示すことで、日本を含めた関係国に有志連合への参加を迫るねらいもあるとみられます。
「制裁はまもなく大幅強化」
アメリカのトランプ大統領は10日、ツイッターで、「イランはケリー元国務長官やオバマ前大統領が作った合意に反して、秘密裏にウランの濃縮を続けてきた。イランへの制裁はまもなく大幅に強化することになるだろう」と投稿し、近くイランに対する追加制裁をさらに強化する考えを示しました。
トランプ政権の高官は、イランのザリーフ外相を対象とした制裁も検討していると明らかにしており、イランとアメリカの対立は一層深まることが予想されます。