日本新闻: 「核合意離脱はオバマ前大統領への反感から」前大使報告か

「核かく合意ごうい離脱りだつはオバマ前ぜん大統領だいとうりょうへの反感はんかんから」前ぜん大使たいし報告ほうこくか

Jul 15, 2019 00:07

Furigana

イギリスの大衆たいしゅう紙し「メール・オン・サンデー」は、トランプ大統領だいとうりょうを「無能むのう」と酷評こくひょうしていたことが暴露ばくろされ、辞任じにんした前ぜん駐ちゅう米べいイギリス大使たいしが、在任ざいにん中ちゅうの去年きょねん、トランプ政権せいけんがイラン核かく合意ごういから離脱りだつしたのはオバマ前ぜん大統領だいとうりょうへの反感はんかんからだ、と本国ほんごくに報告ほうこくしていたと伝つたえました。ワシントン駐在ちゅうざいのイギリスのダロック前ぜん大使たいしは、本国ほんごくに送おくった公電こうでんの中なかでトランプ政権せいけんを「無能むのうだ」などと酷評こくひょうしていたことが報ほうじられ、先週せんしゅう、辞任じにんに追い込おいこまれました。

この公電こうでんを暴露ばくろした「メール・オン・サンデー」は14日にち、アメリカがイラン核かく合意ごういからの離脱りだつを表明ひょうめいする直前ちょくぜんの去年きょねん５月ごがつ、当時とうじのジョンソン外相がいしょうが訪米ほうべいした際さいに書かかれたとする公電こうでんの内容ないようを再ふたたび報ほうじました。

この中なかで前ぜん大使たいしは、トランプ政権せいけんによる核かく合意ごういからの離脱りだつについて、「外交がいこう的てきな破壊はかい行為こういで、理由りゆうは、オバマ前ぜん大統領だいとうりょうが取とりまとめた合意ごういだ、という個人こじん的てきな思おもいにすぎない」と分析ぶんせきしたとしています。さらに、「離脱りだつ後ごの戦略せんりゃくや代案だいあんがなく、ヨーロッパ各国かっこくに相談そうだんする気きもない」とトランプ政権せいけんを批判ひはんしています。

公電こうでんの漏ろうえいについて、イギリスでは懸念けねんが広ひろがり、ロンドン警視庁けいしちょうが捜査そうさに乗り出のりだすとともに、漏ろうえいされた情報じょうほうを報道ほうどうすれば処罰しょばつを受うけるおそれがあると警告けいこくしています。

一方いっぽうで、こうした動うごきは「報道ほうどうの自由じゆう」に反はんするという批判ひはんもあり、メイ首相しゅしょうの後任こうにんを選えらぶ党首とうしゅ選せんを戦たたかっているハント外相がいしょうとジョンソン前ぜん外相がいしょうがともに「報道ほうどうの自由じゆう」を守まもると約束やくそくするなど、波紋はもんが広ひろがっています。

「核かく合意ごうい離脱りだつはオバマ前ぜん大統領だいとうりょうへの反感はんかんから」前ぜん大使たいし報告ほうこくか

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