日本新聞: 参院選きょう投票

参院さんいん選せんきょう投票とうひょう

Jul 21, 2019 07:07

Furigana

安倍あべ政権せいけんの評価ひょうかなどが問とわれた第だい25回かい参議院さんぎいん選挙せんきょは21日にち投票とうひょう日びを迎むかえ、このあと午前ごぜん７なな時じから全国ぜんこくおよそ４よん万まん7000か所かしょの投票とうひょう所しょで投票とうひょうが始はじまりました。今回こんかいの参議院さんぎいん選挙せんきょは前回ぜんかいより定数ていすうが３さん増ふえ、選挙せんきょ区く74、比例ひれい代表だいひょう50の合あわせて124の議席ぎせきに対にたいし、370人にんが立候補りっこうほしています。

投票とうひょうは、20日にちまでに繰り上くりあげ投票とうひょうが行おこなわれた離島りとうなど一部いちぶの地域ちいきを除のぞき、全国ぜんこくおよそ４よん万まん7000か所かしょの投票とうひょう所しょで午前ごぜん７なな時じから始はじまりました。

６ろく年ねん半はんにおよぶ安倍あべ政権せいけんの評価ひょうかが問とわれた今回こんかいの選挙せんきょ戦せんでは、年金ねんきん制度せいどや10月つきの消費しょうひ税率ぜいりつ引き上ひきあげの是非ぜひ、それに憲法けんぽう改正かいせいなどをめぐり論戦ろんせんが交かわされました。

そして、与党よとう側がわが安定あんてい的てきな政権せいけん基盤きばんを維持いじできるのか、それとも、野党やとう側がわが反転はんてん攻勢こうせいに向むけ、勢力せいりょくを拡大かくだいできるのかが焦点しょうてんとなります。

また、自民じみん・公明こうめい両りょう党とうと、日本にっぽん維新いしんの会かいなど憲法けんぽう改正かいせいに前向まえむきな勢力せいりょくが、非ひ改選かいせんの議席ぎせきを合あわせ、改正かいせいの発議ほつぎに必要ひつような３さん分ぶんの２にの議席ぎせきを維持いじできるかどうかも焦点しょうてんです。

選挙せんきょ戦せん全体ぜんたいの勝敗しょうはいのカギを握にぎる定員ていいんが１いち人にんの「１いち人にん区く」は32すべての選挙せんきょ区くで自民党じみんとうの候補こうほと野党やとうの統一とういつ候補こうほが対決たいけつする構図こうずとなり、１いち人にん区くの勝敗しょうはいも注目ちゅうもくされます。

投票とうひょうは午後ごご８はち時じまでに締め切しめきられ、即日そくじつ開票かいひょうされます。

総務そうむ大臣だいじん「貴重きちょうな１いち票ひょうを大切たいせつに行使こうしするよう切望せつぼう」

参議院さんぎいん選挙せんきょの投票とうひょう日びにあたって、石田いしだ総務そうむ大臣だいじんは「投票とうひょうは、国民こくみん主権しゅけんの下したで最もっとも重要じゅうような基本きほん的てきな権利けんりの１ひとつである選挙せんきょ権けんの行使こうしです。有権者ゆうけんしゃの皆みなさんには、参議院さんぎいん選挙せんきょの持もつ重要じゅうような意義いぎを十分じゅうぶん認識にんしきし、主権しゅけん者しゃとしての自覚じかくをもって貴重きちょうな１いち票ひょうを大切たいせつに行使こうしするよう切望せつぼうしています」とする談話だんわを発表はっぴょうしました。

各党かくとうが声明せいめい

参議院さんぎいん選挙せんきょの投票とうひょう日びにあたって、各党かくとうは、声明せいめいなどを発表はっぴょうしました。

自民党じみんとうは「急速きゅうそくに進すすむ少子しょうし高齢こうれい化かへの対策たいさくや、全すべての世代せだいが安心あんしんできる社会しゃかい保障ほしょうの実現じつげん、憲法けんぽう改正かいせいなどさまざまな政治せいじ課題かだいを克服こくふくするために、この選挙せんきょに勝利しょうりし政治せいじを安定あんていさせ、子供こどもたちの未来みらいを創つくることが、わが党とうの国家こっかと国民こくみんに対にたいする責任せきにんだ。選挙せんきょ目当めあてのみで共闘きょうとうする政党せいとうには、日本にっぽんの未来みらいを託たくすわけにはいかない」としています。

立憲りっけん民主みんしゅ党とうは「隠蔽いんぺいと改かいざん、忖度そんたくと開き直ひらきなおりの政治せいじを安定あんていさせ、消費しょうひ税ぜい増税ぞうぜいや改憲かいけん論議ろんぎがなされることを決けっして許ゆるしてはならない。国民こくみんの暮くらしに目めを向むけた、まっとうな政治せいじを実現じつげんする力ちからは国民こくみんのみなさんお一いち人にんお一いち人にんが今いま、その手てに握にぎっている」としています。

国民こくみん民主みんしゅ党とうは「今回こんかい、家計かけい第だい一いちの経済けいざい政策せいさくと正直しょうじきな政治せいじを掲かかげて戦たたかった。この選挙せんきょは、大だい企業きぎょう優先ゆうせんから家計かけい第だい一いちへ経済けいざい政策せいさくを転換てんかんする選挙せんきょで、改かいざん、隠いんぺいの政治せいじから正直しょうじきな政治せいじへ転換てんかんする選挙せんきょだ。そして、新あたらしい政治せいじの扉とびらを開あける選挙せんきょだ」としています。

公明党こうめいとうは「生活せいかつ現場げんばと直結ちょっけつした公明党こうめいとうが政権せいけん与党よとうの一翼いちよくを担になうことにより、政治せいじの安定あんていは一層いっそう強固きょうこになる。公明党こうめいとうが勝利しょうりし、その持ち味もちあじを連立れんりつ政権せいけんの中なかで存分ぞんぶんに発揮はっきしていくことが、日本にっぽんの希望きぼうある未来みらいを開ひらくことにつながる」としています。

共産党きょうさんとうは「希望きぼうと安心あんしんの新あたらしい日本にっぽんをつくるのか、危険きけんな暴走ぼうそう政治せいじを続つづけさせるのか。日本にっぽんの命運めいうんがかかった選挙せんきょとしてたたかってきた。選挙せんきょ戦せんを通をつうじて、年金ねんきん、消費しょうひ税ぜい、憲法けんぽうなど、私わたしたちが提起ていきした問題もんだいが中心ちゅうしんの争点そうてんとなり、共産党きょうさんとうへの期待きたいと激励げきれいの声こえが広ひろがっている」としています。

日本にっぽん維新いしんの会かいは「国民こくみんは政府せいふ批判ひはんばかりで対案たいあんを出ださない野党やとうではなく、政権せいけん交代こうたいを担になえる力ちからのある野党やとうを求もとめている。日本にっぽん維新いしんの会かいは、大阪おおさかを行政ぎょうせい改革かいかくによって立て直たてなおした実績じっせきが強つよみだ。消費しょうひ税ぜい増税ぞうぜい凍結とうけつ、身みを切きる改革かいかく、教育きょういくの無償むしょう化かを訴うったえ、最大限さいだいげんの努力どりょくをした」としています。

社民しゃみん党とうは「憲法けんぽうを活いかす政治せいじによって、誰だれもが平和へいわで、安心あんしんして共ともに生いきられる、支ささえあう社会しゃかいをめざし、選挙せんきょ戦せんを走り抜はしりぬいてきた。安倍あべ改憲かいけんとたたかう護憲ごけんの社民しゃみん党とうをなんとしても残のこし、平和へいわ憲法けんぽうを変かえさせない思おもいを社民しゃみん党とうに託たくしてほしい」としています。