日本新聞: 大谷翔平 “右ひじじん帯損傷今季の投手登板なし” 球団発表

大谷おおや翔しょう平たいら “右みぎひじじん帯じんたい損傷そんしょう今季こんきの投手とうしゅ登板とうばんなし” 球団きゅうだん発表はっぴょう

Aug 24, 2023 15:08

Furigana

大リーグだいり-ぐ、エンジェルスの大谷おおや翔しょう平ひら選手せんしゅが、右みぎひじのじん帯じんたいを損傷そんしょうしたとして、ピッチャーとしては今こんシーズンを終おえることになりました。

大谷おおや選手せんしゅは23日にち、レッズとのダブルヘッダーの第だい1試合しあいで先発せんぱつ登板とうばんし、今こんシーズン最短さいたんの2回かい途中とちゅうでマウンドを降おりました。

およそ2時間じかん後ごに行おこなわれた第だい2試合しあいには、2番ばん・指名しめい打者だしゃとして出場しゅつじょうし、5打数だすう1安打あんだでした。

エンジェルスのミナシアンゼネラルマネージャーは、試合しあい後ごの会見かいけんで、大谷おおや選手せんしゅの状態じょうたいについて「検査けんさの結果けっか、右みぎひじのじん帯じんたいに損傷そんしょうが見みられた。今こんシーズン、ピッチャーとしては、もう登板とうばんすることはない」と明あきらかにしました。

球団きゅうだんは当初とうしょ、交代こうたいの理由りゆうについて右腕うわんの疲労ひろうと発表はっぴょうしていました。

今こんシーズン、大谷おおや選手せんしゅはピッチャーとして、ここまで23試合しあいに登板とうばんして10勝しょう5敗はい、防御ぼうぎょ率りつ3.14の成績せいせきをマークし、大リーグだいり-ぐで史上しじょう、初はじめて2年ねん連続れんぞくで「ふた桁けた勝利しょうり、ふた桁けたホームラン」を達成たっせいしました。

シーズンの規定きてい投球とうきゅう回かいには到達とうたつしていませんが、132イニングを投なげて167個この三振さんしんを奪うばっていて、ヒットを打うたれた割合わりあいを示しめす被ひ打率だりつは1割わり8分ふん4厘りんで、大リーグだいり-ぐトップです。

また、22日にちの試合しあいで、左手ひだりての有ゆう鉤骨ぼねの骨折こっせつから50日にちぶりに復帰ふっきしたばかりのトラウト選手せんしゅも、左ひだり手首てくびを痛いためたとして再ふたたびけが人けがにんリストに入はいることになり、エンジェルスは投打とうだの大黒柱だいこくばしらを欠かくことになりました。

打者だしゃとして今後こんごの起用きようは

ピッチャーとしては今こんシーズンを終おえることになった大谷おおや選手せんしゅ。

バッターとしてはここまでホームランランキングでトップを独走どくそうする活躍かつやくを見みせていますが、今後こんごの起用きよう法ほうはどうなるのでしょうか。

大谷おおや選手せんしゅは、大リーグだいり-ぐ1年ねん目めの2018年ねん6月つきにも右みぎひじのじん帯じんたいに損傷そんしょうが見みつかり、その後そのごは治療ちりょうを続つづけながらバッターとして出場しゅつじょうしました。

ピッチャーとしてはシーズン終盤しゅうばんの9月つきに復帰ふっきしましたが、登板とうばん後ご、じん帯じんたいに新あらたな損傷そんしょうが見みつかり、シーズン終了しゅうりょう直後ちょくごの10月つきにじん帯じんたいを修復しゅうふくする「トミー・ジョン手術しゅじゅつ」を受うけました。

その後そのごは、1年ねん以上いじょうに及およぶ長ながいリハビリのため、2019年ねんはピッチャーとしては全休ぜんきゅうし、2020年ねんも2試合しあいでわずか1回かいと3分ぶんの2イニングしか投なげられず、ピッチャーとして本格ほんかく的てきに復帰ふっきしたのは9勝しょうをあげたおととしのシーズンからでした。

ミナシアンゼネラルマネージャーは大谷おおや選手せんしゅの今後こんごについて、「2018年ねんもひじの損傷そんしょうがある状態じょうたいでバッターとして試合しあいに出でたが、今後こんごは基本きほん的てきに出場しゅつじょうするかどうかは毎日まいにちの様子ようすを見みながらになる。とても残念ざんねんだし、彼かれのことを思おもうと心こころが苦くるしい」と沈痛ちんつうな面持おももちで話はなしました。

5年ねん前まえと同おなじくバッターとして出場しゅつじょうする可能かのう性せいは排除はいじょしなかったものの、25日にちからニューヨークで行おこなわれるメッツ戦せんに出場しゅつじょうするかどうかは明あきらかにせず、大谷おおや選手せんしゅの体からだの状態じょうたいについて慎重しんちょうに見極みきわめていく考かんがえを示しめしました。